ハロウィンとハロウィーン、どっちが正しい言い方なんだろうと迷ったことがある人も多いハズ。
口に出して話す時はそんなに気にならなくても、いざ書こうとした時に「あれ、ちょっと待てよ?」と考え込んでしまいます。
果たしてハロウィンとハロウィーン、どっちが正しい表現なんでしょうか?
この記事の目次一覧
ハロウィンとハロウィーン、発音の違い
「ハロウィン」はもともと英語から来た言葉です。それなら英語の発音を調べてみればわかるはずということで、ハロウィンの発音記号を見てみましょう。
こちらの画像はweblioでHalloweenを検索した結果です。
赤枠で囲んだのが発音記号です。拡大します。
英語に慣れてない人だと見慣れない記号にしか見えませんよね。
注目すべきところは wi:n の部分。
英語の発音記号で : は「前の音を伸ばして発音する」という意味があります。
つまりこれをカタカナ表記すると「ハロウィーン」というのが正しい英語の発音ですよというのを意味しています。
日本語ではハロウィン、英語ではハロウィーン。
使う言語によって読み方が変わっていることがわかります。
ハロウィンとハロウィーンはどちらも正解
じゃあ結局ハロウィンとハロウィーンはどっちが正しい呼び方なのかということですが、結論としてはどっちも正しい呼び方なんです。
釈然としない回答かもしれませんが、これが現実なんです。
ほら、バナナって言葉がありますよね。
日本語ではバナナですが、英語で発音するとバナァナァが正しい呼び方ですよね。
どっちも正解ですし、どっちも正しい言葉です。これと同じなんです。
どっちを使えばいいのか?
では現実問題として、ハロウィンとハロウィーンのどちらの言葉を書けばいいのか。
これにも明確な答えは存在せず、結局はあなたが書きやすいほう、使いやすいほうを書けばいいですよというのが現時点での回答です。
テストにハロウィンと書いてもハロウィーンと書いてもどちらも正解になりますし、それで誰かに指摘されることもありません。
広辞苑で調べてみる
広辞苑では「ハロウィン」として記載されているので、どうしても不安ならハロウィンに統一して使っておけばまず間違いはないでしょう。
Googleで調べてみる
わからないことはGoogle先生に聞いてみましょう。
ハロウィンとハロウィーンをGoogle検索した結果がこちら(2021年10月現在)。
ハロウィンで約1億9千万件ヒット。
ハロウィーンで約4千万件ヒット。
2021年10月時点ではハロウィンのほうが多く使われているようです。
ちなみにこの調査は2018年7月にも実施しましたが、ハロウィン約1億9千万件:ハロウィーン約4千8百万件ということで、この時もハロウィンのほうが多くヒットしました。
NHKで調べてみる
続いてNHKオンラインのサイトで調べてみた結果がこちら(2021年10月現在)。
ハロウィンで113件ヒット。
ハロウィーンで219件ヒット。
ハロウィーンが圧倒的に多く使われています。
2018年7月の調査では、ハロウィン53件:ハロウィーン40件で、この3年でNHKとしての認識が大きく変わっていることがわかりますね。
NHKでの調査によると、NHKはハロウィーンを正式表現として表明しています。(→詳しくはこちら)
フジテレビで調べてみる
NHKがこういう結果ならフジテレビはどうかと思って調べてみました(2021年10月現在)。
ハロウィンで18件ヒット。
ハロウィーンで15件ヒット。
ヒット件数が少ないので正しい比較が出来ているかという疑問は残りますが、ハロウィンのほうがまだヒット数は多く出る結果になりました。
しかし2018年に調査した結果では、ハロウィン29件:ハロウィーン11件でした。ハロウィンが数を減らし、ハロウィーンが伸びていますね。
数年後の調査では逆転している可能性があります。
日本経済新聞で調べてみる
メディアが拮抗した結果なら新聞はどうかと考え、日本経済新聞オンラインのサイトで比較してみました(2021年10月現在)。
ハロウィンで82件ヒット。
ハロウィーンで586件ヒット。
おぉ!とうとうハロウィーンがハロウィンに大差をつけて使われていることが判明しました。
誰もが知っている権威ある新聞社でハロウィーンの方が多く使われているということは、ゆくゆくハロウィーンが主流になってくる日も近いのかもしれません。
2018年の調査でも日経新聞はハロウィーンを多く使用しています。ハロウィン49件:ハロウィーン364件。
プレジデントで調べてみる
ビジネス雑誌の権威「プレジデント」のオンラインで検索してみました(2021年10月現在)。
ハロウィンで39件ヒット。
ハロウィーンで26件ヒット。
プレジデントオンラインでは2018年にハロウィンで160件もヒットしていましたが、数を大きく減らしています。
かといってハロウィーンが増えているわけでもなく(2018年は29件)、プレジデントとしては単に関心が減っているだけなのかもしれません。
内閣府で調べてみる
岸田新内閣はこの問題をどう捉えているんでしょうか。
内閣府のホームページで検索してみました(2021年10月現在)。
ハロウィンで168件ヒット。
ハロウィーンで170件ヒット。
なんと我らのお上はハロウィンもハロウィーンもどっちも関係ねぇ!という考えのようです。
「今は岸田ショックで株価が大変なんだ!イベントなんてかまってる暇はねぇ!」という声が聞こえてきそうです。
2018年に調べた時でも、ハロウィン75件:ハロウィーン85件と僅差の結果になっていました。
ヒット数は増えているので関心はあるようですが、呼称についてはどっちでもいいよというスタンスに当時から変わりはないようです。
国立国会図書館で調べてみる
書籍ならなんでも揃う国立国会図書館のホームページで調べてみました(2021年10月現在)。
ハロウィンで807件ヒット。
ハロウィーンで394件ヒット。
日本一の図書館の蔵書ではハロウィンがダブルスコアです。
ただし図書館は古い書物もあることからハロウィンが多くヒットしているだけという可能性もあり、今後しばらく様子を見ていると新しい書物も増え、だんだんハロウィーンが増えてくるかもしれません。
ちなみに2018年の検証結果でもハロウィンの数が多く、ハロウィン619件:ハロウィーン331件でした。
ここ3年間の増加率で見ると、ハロウィン30.4%:ハロウィーン19.0%となり、ハロウィン関連の蔵書が増加している様子です。
インスタグラムで調べてみる
SNSだって見逃しちゃいけません。インスタグラムのハッシュタグで調べてみました(2021年10月現在)。
ハロウィンが568万件ヒット。
ハロウィーンは24.8万件ヒット。
差は歴然です。ハロウィンの圧勝です。さすがインスタ、桁が違います。
残念ながら2018年の調査は行っていないため比較できませんが、この結果だけ見ても当時もハロウィンが多かったであろうことは容易に想像できますね。
Yahoo!知恵袋で調べてみる
わからないことはここで聞け?Yahoo!知恵袋で調べてみました(2021年10月現在)。
ハロウィンが76,199件ヒット。
ハロウィーンも76,199件ヒット。
なんとどちらも同じ数になりました!
どうやらYahooはハロウィンとハロウィーンどちらで検索しても両方ヒットするよう表記の揺れ対策を行っているようです。
Yahooの検索エンジンはGoogleの検索エンジンを使っているため、Yahooで検索してもGoogleで検索しても実は結果は同じです(広告の関係で若干見た目が異なりますが)。
ところが知恵袋はYahoo独自のサービスなので、知恵袋内でのハロウィン(ハロウィーン)検索の表記はYahoo独自に表示させるよう対策済みなのでしょう。
ディズニーランドはハロウィーン
ディズニーリゾートはハロウィーンで統一しているようです。
本場の発音に合わせるためなんでしょうか。でもそれならバナナはバナァナァと記載されてもおかしくないはずですよね。不思議です。
ハロウィンとハロウィーンはどっち?検証まとめ
今回の検証をまとめてみました(2021年10月現在)。
ハロウィン | ハロウィーン | |
広辞苑 | ◯ | X |
Google検索 | 1億9千万件 | 4千万件 |
NHK | 113件 | 219件 |
フジテレビ | 18件 | 15件 |
日本経済新聞 | 82件 | 586件 |
プレジデント | 39件 | 26件 |
内閣府 | 168件 | 170件 |
国立国会図書館 | 807件 | 394件 |
インスタグラム | 568万件 | 24.8万件 |
Yahoo!知恵袋 | 76,199件 | 76,199件 |
ディズニーランド | X | ◯ |
紹介する場所によって使われ方がバラバラですね。
言葉は生き物なので今後の動向からも目が話せません。
お好きなように使いましょう
今回調べた限りでは「ハロウィン」のほうがやや多く使われてるかな?という結果になりました。
2021年現在でハロウィンとハロウィーンどちらが正しいという明確な区別はつけられません。
言葉の使われ方はだんだん変化していくため、今後もずっとハロウィンが多く使われる保証はどこにもなく、ハロウィーンが一般化する可能性もあります。
考え方を柔軟にし、頭をやわらかくし、色々な変化を受け入れられる人間でありたいものですね。