こんにちは、パラレルブロガーのゆーすけ(@yusuke_plmrstn)です。
毎年11月の第三木曜日に解禁されるボジョレーヌーボーは、購入してすぐに飲むことが多いワインとして知られていますが、果たしてボジョレーヌーボーの賞味期限ってあるんでしょうか?
また、一般的にワインは寝かせると味がまろやかになって美味しくなると言われますが、果たしてボジョレーヌーボーも同様に熟成させることはあるんでしょうか?
今回は、ボジョレーヌーボーと時間の関係についてみていきましょう。
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- ボジョレーヌーボーがまずい理由
- ボジョレーヌーボーの賞味期限
- ボジョレーヌーボーの値段
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この記事の目次一覧
ボジョレーヌーボーの賞味期限
ボジョレーヌーボーをはじめとしてワインには明確な賞味期限はありません。
ものによっては何十年も昔のワインなんてものも存在していますしね。
しかし、ワインを保存するためには未開封であることと、温度と湿度の管理が必要です。
特に日本の夏はフランスと比較すると高温多湿であるため、ワインの保存には向いていません。
ボジョレーヌーボーはそもそも早飲みに適したワインであるため、購入後はなるべく早く飲むことをお勧めします。
また、ボジョレーヌーボーを抜栓した後は遅くとも3日ほどで飲み切るほうがいいでしょう。一度抜栓したワインは急激に酸化が進み、どんどん美味しくなくなってしまうのです。
ボジョレーヌーボーを寝かせるのはアリ?
では、ボジョレーヌーボーは寝かせることで美味しくなるワインなのでしょうか。
一般的にボジョレーヌーボーは早飲みが推奨されるワインとされており、それほど熟成に向くワインとは考えられていません。
ボジョレーヌーボーが早飲みに適しているのは、ボジョレーヌーボーに使われているガメイというぶどう品種がそもそも熟成に不向きな傾向が強いことに由来します。
ガメイ
ガメイの味わいの特徴はフルーティーであり、ぶどうジュースを思わせるような飲みやすさがある点です。
そのため、ぎっしりとタンニンが詰まったカベルネソーヴィニヨン等に比べると早熟なんですね。
しかし、ガメイが熟成に向かないからといって、ガメイにワインの素材としての魅力がないわけではありません。
ガメイはフレッシュな飲み口のワインを作るため、ワインを飲みなれていない人にも飲みやすいのです。
ガメイの特徴がよく表れたボジョレーヌーボーも毎年多くの人に飲まれています。これはまさにガメイの味わいの特徴が万人に歓迎されるものであることを示しています。
ボジョレーヌーボーは決して熟成に向くワインではありませんが、その分、多くの人に笑顔を届けるワインなのです。
売れ残ったボジョレーヌーボーの行方
毎年日本で大量に販売されるボジョレーヌーボーですが、あれどう考えても全部売れているとは思えないですよね。
では売れ残ったボジョレーヌーボーはいったいどうなるのでしょうか?
店頭で無造作に販売されているボジョレーヌーボーもたくさんありますが、さっきもお伝えしたようにワインは温度と湿度の管理が非常に大事な飲み物です。
大量販売とイベントを目的として仕入れられたワインが適切な状態で管理されてることは残念ながら考えにくい状況といえるでしょう。
さらに、ボジョレーヌーボーは早熟のワインのため長期保存に向く品種ではないこともあり、売れ残りそうだと判断した時点で価格を下げて叩き売られます。
それでも売れないボジョレーヌーボーは業者に流して料理に使うのですが、悪質は販売元だとひょっとしてラベルを貼り替えて翌年のボジョレーヌーボーイベントで販売するかもしれません。
そもそも日本人はそれほどワインに明るいわけではなく、ボジョレーヌーボーのイベントの雰囲気を楽しんでいるだけなら味の違いもわからないだろうと考えられている可能性も否定できません。ムムム。
長期熟成のボジョレーヌーボーが登場
先ほどボジョレーヌーボーは熟成に向かないといいましたが、最近はその傾向に変化が起きています。
ぶどうの栽培技術の向上に伴い、数年程度の長期熟成をさせることで美味しさが花開くガメイのワインが作られてきているのです。
中にはボジョレーヌーボーと名乗ることのできる条件を備えているにもかかわらず、敢えてボジョレーヌーボーの名を名乗らずに、数年の熟成を経てから市場に供給されるガメイのワインもあります。
ガメイのワインが寝かせることで美味しくなるとしたら、熟成したガメイのワインはガメイ本来のフレッシュなフルーティーさと、熟成による強いコクを併せ持つことになります。
ガメイのワインは今や新時代を迎えているのです。
今までにないガメイのワインが市場にあふれる時もそう遠くはないでしょう。
ガメイのワインが発展することで、ボジョレーヌーボーもより多くの人に愛されるものとなるでしょう。
ボジョレーヌーボーは早く飲もう
以上のように、ボジョレーヌーボーは決して寝かせることで美味しくなるワインではありません。
寝かせるよりは、購入後すぐに家族や友人とわいわい飲んでしまう方が、ボジョレーヌーボー本来の味を楽しみつつ、雰囲気すらも楽しむことができます。
最近は新品種のガメイを使ったボジョレーヌーボーも登場しているため、そのようなワインを見つけた場合は、是非とも試してみてください。