こんにちは、パラレルブロガーのゆーすけ(@yusuke_plmrstn)です。
皆さんはボジョレーヌーボーに対して、フレッシュで軽快であり、気軽に飲める良いワインというイメージを持っていることが多いのではないでしょうか。
しかし、一部ではボジョレーヌーボーはまずいと評されることがあるのです。
あれだけ日本で騒ぎ立てるボジョレーヌーボーの解禁イベントですが、毎年多くの人がボジョレーヌーボーを楽しんでいる姿を見ると、まずいという評価には疑問が残ります。
今まであまりワインを飲んだことがない人が「ボジョレーヌーボーはまずい」という評価を聞いてしまうと正直なところ不安な気持ちになってしまいますよね。
ボジョレーヌーボーは本当にまずいワインなのか。
毎年報道されるボジョレーヌーボーを楽しむ人々の姿はまやかしなのか。
今回はボジョレーヌーボーの味わいについてみていきましょう。
- 白いボジョレーヌーボがあるの知ってる?
- ボジョレーヌーボーの評価と特徴
- ボジョレーヌーボーがまずい理由
- ボジョレーヌーボーの賞味期限
- ボジョレーヌーボーの値段
- ボジョレーヌーボーの味を決めるぶどうの種類
- ワインとコーヒーは合う組み合わせ
- ワインに氷って邪道なのか?
- ワインのシミ抜き完全版!
- ワインのマンションがあるって本当?
- ワインラベルをコレクションする趣味
- ワインが大爆発することがあるの知ってた?
- ワインにペットボトルってあるの?
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この記事の目次一覧
ボジョレーヌーボーがまずいと言われる理由
ここではボジョレーヌーボーがまずいか否かを、ボジョレーヌーボーに使われているぶどう品種であるガメイからみていきます。
ワイン製造に使われるぶどう品種はワインの味に大きな影響を与えます。
ワインの味わいの方向性はぶどう品種により決まるといっても過言ではありません。
ぶどう品種を知ることで、それが使われているワインの味わいを知ることができるのです。
まずいと言われ、迫害された歴史を持つガメイ
ボジョレーヌーボーに使われるガメイは、今でこそ多くの人に愛されていますが、フランスのブルゴーニュ地方で迫害された歴史があります。
当時の領主であったフィリップ2世はガメイのワインを好まず、ブルゴーニュ地方のコート・ドール地区でガメイを栽培することを法律で禁止してしまったのです。
すごいですよね、領主とはいえ、個人の趣向によりワイン製作そのものを根本的に見直さなければならないほど大きな禁止令を出しちゃったんです。
そして、コート・ドールを追われたガメイはボジョレー地区で栽培されるようになり、結果として今は絶対的な地位を築くに至ったのです。
ではフィリップ世がガメイをまずいと言ったのはなぜだったのでしょうか。
ガメイがまずい理由:栽培に適さない地区だった
1つ考えられるのは、コート・ドール地区がガメイの栽培に適した土壌および気候ではなかったということです。
ぶどうの味は、ぶどうが栽培される土地の性質によって大きな影響を受けます。
特に土壌の質がぶどうに与える影響は大きく、畑の区画が1つ変わるだけでワインの値段に何十倍もの開きが出るほどに評価が変わることがあるのです。
コート・ドールでは現在ピノ・ノワールが栽培されており、世界的な成功を収めています。
しかし、いくらピノ・ノワールに適した土地であるからといって、ガメイにも適しているわけではありません。
コート・ドールがガメイに適さなかった可能性は十分にあります。
ガメイがまずい理由:個人的に嫌いだった
もう一つの理由は、フィリップ2世が個人的にガメイの味わいを好まなかった可能性もあります。
ワインの味わいは様々ですが、どのワインを好むかについては当然個人の好みがあります。
領主1人の個人的味覚でまずいと決めつけられたらたまったものではありませんが、ようするにガメイの味わいを嫌う人も中にはいるということなんです。
その人達の発信により、ボジョレーヌーボーはまずいという噂が広まっていることが考えられるのです。
ガメイの味わいを好む人と好まない人がいる
ガメイは軽快でフレッシュなフルーティーさのあるワインを作ります。
また、ガメイで作られたワインは早飲みに適し、長期熟成には向かないともいわれています。
そのため、渋みのもとであるタンニンがぎっしりと詰まったカベルネソーヴィニヨンやシラーを使ったワインを好むような人は、ガメイの味をまずいと評するかもしれません。
しかし、これは最早個人の好みの問題です。
渋みのあるワインを好む人もいれば、ガメイのように軽快なワインを好む人もいます。
さらにワインには当たりはずれも存在します。
これはインポーターや販売店舗の環境管理に左右されるのですが、管理がしっかりしていないとワインの味わいは劣化しちゃうんですね。
ガメイのワインは値段もリーズナブルであり、いちいちワインセラーに入れて売られるものではありません。
そのため、店舗の販売環境によっては、購入したワインの味わいが劣化している恐れだってあるのです。
そういったガメイのワインを購入して飲んでしまうと、ガメイのワインに対して不味いというイメージがついてしまう可能性が考えられるのです。
ボジョレーヌーボーは味が改善されている
一部でまずいという不名誉な評価をされることのあるボジョレーヌーボーですが、昨今のぶどうの栽培技術の向上にはめざましいものがあり、ボジョレーヌーボーの味わいは徐々に向上しています。
もちろんその年の天候不順等の影響で不作の年もありますが、平均的な味わいは向上していっていると考えて間違いないでしょう。
ボジョレーヌーボーには数年間の長期熟成をすることが可能なものもあり、ボジョレーヌーボーの楽しみ方の幅は広がっているということができますね。
ボジョレーヌーボーはお祭り騒ぎで飲まれることが多いですが、一度ご自宅でゆっくりと味わってみるのもお勧めです。
ボジョレーヌーボーは料理の食べ合わせでうまい・まずいが決まる
ワインと料理を合わせることをマリアージュといいます。
マリアージュとは「結婚」の意味です。
そうなのです、ワインと料理を合わせるためには、結婚と同じくらい両者の相性が大切になるのです。
つまり、ボジョレーヌーボーの味わいを損なうような料理と合わせてしまうと、途端にワインの味が悪く感じられます。
ではボジョレーヌーボーにはどのような料理が合うのでしょうか。
ボジョレーヌーボーと合うおすすめ料理
ボジョレーヌーボーはフレッシュな魅力を持つワインであるため、比較的様々な料理に合うとされていますが、独特の臭みのある料理とは合わせにくいと考えておきましょう。
例えば、ボジョレーヌーボーはジビエ料理よりは生ハムやウインナーと合います。
また、ブルーチーズよりはチェダーやモッツァレラとよく合います。
このように合わせる料理の違いにより、ボジョレーヌーボーを美味しいと感じるかまずいと感じるかは変わってきます。
ボジョレーヌーボーの個性を理解すればまずいことはない
ボジョレーヌーボーは一部ではまずいと言われることは確かです。
しかし、これにはガメイの味わいに対する好み、合わせる料理、飲むタイミングが関係している恐れがあります。
それらを最も適切な形に整え、ボジョレーヌーボーを味わうことができれば、まずいという評価の数はぐんと下がることでしょう。
万人受けするボジョレーヌーボーですが、合わない料理もしっかりと存在します。
ボジョレーヌーボーに対してまずいという評価をお持ちの方は、合わせる料理を変えてみてください。
そうすることで今まで気づかなかったボジョレーヌーボーの真の魅力を知ることができるかもしれません。