緊張した新入社員に課せられる最初の仕事。
それは大勢の前で発表させられる『新入社員の抱負』です。
なんとなく頭の中で考えている人もいれば、全く準備をしていなかったがために自分でも何を話しているのかわからなくなってしまう人もいるでしょう。
会社生活をスムーズに送れるようにスタートダッシュでもある新入社員の抱負をバッチリ考えておきましょうね!
この記事の目次一覧
新入社員の抱負を考える上の注意点
まず初めに、新入社員としての抱負を考える上での注意点を確認しておきましょう。
ここを頭の中で整理できていれば、そうそう大ハズレになることもないでしょう。
抱負も目標も一緒にして考える
みなさんは抱負を考えるなか、色々なサイトを見てこのブログに到達されたと思います。
おそらく多くのサイトでは「抱負と目標は違うもの」なんて難しい言葉を目にしたのではないでしょうか。
「目標は目指すべきゴールのことで、抱負はココロの中に持っている目標や計画を実行すること」
ん?結局なにが違うんだろう?一緒じゃね?と感じる人もいることでしょう。
そうなんです、そんな難しいことを考える必要は一切ありません。
社会で働くみなさんの大先輩でさえ、抱負と目標の違いなんて細かいことを理解している人はほとんどいないのが現実です。
なんなら両親でも先輩でも聞いてみて下さい、そこまで意識してる人なんていませんから。
抱負にしても目標にしても、大切なことはとにかく実行に移すことです。
同期の中で売上成績NO1を取るのが抱負なら、そのための第一歩を確実に踏み出すことです。
具体的な第一歩がわからなければ先輩に聞けばいいんです。
「お、こいつ早速行動しようとしてやる気があるな」と、あなたの評価も上がることでしょう。
具体的な数字に落とし込めることを設定する
「1日でも早く戦力になれるよう頑張ります!」
なんて耳障りのいい抱負なんでしょうか。
おそらく新入社員の7割〜8割がこの言葉を使うことでしょう。
これを聞いた先輩社員たちの半分は「うんうんそうか、頑張ってくれよ」と感じ、もう半分の先輩社員は「どこかで聞いたことあることばっかりだなぁ」と感じています。
そうなんです、具体性が重要なポイントです。
同期の中で売上成績NO1というのは具体的な順位ですね。
「3日でみなさん全員の顔と名前を覚えます!」これも具体的な数字ですね。
「留学経験があるので、英語の電話は全て私にまかせてください!」これも具体的な内容ですね。
本当に到達可能かどうかは問題ではない
ここで大切なのは「その具体的な目標が本当に到達可能かどうかはあまり問題ではない」ということ。
実際に売上目標NO1になると抱負を決めた時、あなたの中で到達可能な詳細なプロセスは何も理解できていないことでしょう。だってまだ働いてないんですもの。
それでもいいんです、売上目標NO1という具体的な抱負/目標を新入社員が胸に秘めているというあなたの心意気が、役員・先輩社員の心の中に残ればそれでいいんです。
新入社員は元気がありすぎるくらいがちょうどいいと思っておきましょう。
先輩たちもバカではないので、「きみ、抱負で売上NO1を目指すって言ってたけど、具体的に何をどうするつもりなの?そもそも知識も経験もないのに何ができるわけ?」なんてひねくれたことを本気で聞いてくる人はいません。
もし本当にそういう人がいたら業務の中で極力関わりを持たないようにしましょう。会社生活で疲弊するだけですので・・・。
とにかく大声と元気が大事
新入社員は会社員としての具体的な知識も経験もありません。
役員や先輩社員が新入社員に求めるもの、それはフレッシュさと元気の良さです。
そのため新入社員の最初の仕事ともいえる抱負発表ではとにかく大声と元気の良さでアピールしましょう。
「なんだ、結局昔ながらの体育会系のノリが出来る人が有利なんじゃないか、なんか古臭いな」と感じる人もいるかもしれませんが、実は職場でいつもエネルギーに溢れて存在が目立つ人ほどみんなの中心になりやすい特性があります。
決して将来の出世だけのために大声と元気を出せというつもりはなく、先輩や同僚があなたと一緒に仕事をすると不思議なことに生き生きと楽しく仕事に取り組めてしまうような、いわゆるカリスマ性を持った人になるためにも、新入社員の頃から多少オーバー過ぎるくらいの大声と元気を身につけておくようにしましょう。
新入社員の抱負 会社編
以上の注意点を考慮し、まずは会社に関する抱負の例からみていきましょう。
やはり大勢の先輩や同僚の前で発表する抱負なら仕事に直結した抱負が好まれるでしょう。
- 同期の中で売上成績NO1を取ります
- 今年中にTOEICで900点以上を取り、海外のお客様担当になります
- 誰よりも先に自分から挨拶をする社員になります
- お客様全員に顔を覚えてもらうために、誰よりも大きな声と笑顔で接客します
- フロアに響き渡るくらいの大きな声で電話対応します
- 支給された名刺を1週間ですべて配り終えるくらい、自分から積極的に仕事を取りに行きます
- 業界で当社がNO1シェアを取るような仕事をします
- 会社で誰よりも早く一番に出社します
中にはちょっと大げさに聞こえてしまう例もありますが、新入社員なのでこれくらい力強く言ってしまっても大丈夫です。
仕事の知識も経験もない新入社員でこれだけのことが言えたら十分でしょう。
新入社員の抱負 生活編
新入社員の抱負はあくまでも仕事中心であるべきですが、先程ご紹介したような仕事上の抱負を述べた後に付け加えて日常生活の抱負を織り込んでもインパクトのある抱負に仕上がります。
しかし必ずしも生活編の抱負を入れる必要はありません。
場の雰囲気と社風を観察し、盛り込めそうであればチョコッと入れるくらいにおさめるのがコツです。
ポイントは生活編といいつつも仕事に絡むような内容にすることですね。
- 趣味のジムで体を鍛え、風邪など跳ね除けて必ず毎日出勤します
- プログラミングのスキルをいかして業務効率化のツールを作成し、働き方改革をします
- 休日でも地域の集まりに積極的に参加し、地元の方とよく知り合ってお客様としてのニーズ集めをします
- コーヒー教室で身に付けた知識と経験を活かし、従業員のみなさんにやすらぎの休息タイムを提供できる社員を目指します
- どれだけ飲んでも酔うことがないので、取引先とのお酒の席は徹底的に盛り上げ役として活躍します
- ファッション課出身なので、見た目の印象からお客様に清潔感と安心感を持っていただくため、ファッションチェックを導入します
- 自分でサイト運営をしているため、そのスキルを伸ばしつつ、当社のECサイトでより多くのお客様を集めるための積極的な提案をします
もし社風的に一方的に自分の趣味や興味だけの抱負になっても大丈夫そうであればそれを織り込んでも大丈夫です。
しかし多くの役員や先輩を前にして、なかなかそれだけの勇気のある新入社員はいないかもしれませんね。
あくまでも程々のレベルが必要です。
まとめ
ここで紹介したのは新入社員の抱負の中でも一部を切り取ったものだけです。
ひょっとしたら具体的な長文の例文を期待していた人もいるかもしれませんが、誰でも言えるようなありきたりな抱負例は今回は敢えて省きました。
あなただからこそ言える、主張できるようなオリジナリティと活力の溢れるワクワクするような新入社員の抱負を考えるためにも参考になれば幸いです!