スポーツの日本代表って、メディアがこぞってなんとかジャパンという愛称を付けたがります。
「◯◯ジャパン、大活躍!」「頑張れ、◯◯ジャパン!」
競技の特徴を捉えて愛称をつけ、みんな一丸となって日本を応援しよう!というメディアの策略ですが、一体どれくらい「なんとかジャパン」が使われているのか気になったので調べてみました。
この記事の目次一覧
わんさか出る出る、なんとかジャパン
ではどんどんいってみましょう。
なでしこジャパン(サッカー女子)
有名どころですね。澤穂希選手率いる女子日本代表が大活躍したことは記憶に新しいです。
なでしこジャパンの由来:
清楚で凜(りん)とした美しさを持つ日本女性をたたえる言葉「大和撫子(なでしこ)」からの「なでしこ」に、世界に羽ばたくようにと「ジャパン」を組み合わせたもの。
サムライブルー(サッカー男子)
サッカー男子はなんとかジャパンではなくてブルーをメインに押し出しています。
サムライブルーの由来:
誇り高きサムライと、代表カラーのブルーを組み合わせたもの。ブルーは日本初の代表チームの東京帝国大学のサッカー部のユニフォームの色が青だったからと言われている。
サムライジャパン(野球男子)
同じサムライでも、後ろがジャパンになると男子野球を意味します。ごちゃごちゃになりますね。
サムライジャパンの由来:
誇り高きサムライとジャパン(日本)の組み合わせ。実は男子野球よりも先にホッケー協会が「さむらいJAPAN」を商標登録していたが、ジャンルが競合しないので話し合いの末つかっているんだとか。
マドンナジャパン(野球女子)
野球は野球でも、女子野球はマドンナが使われます。マドンナジャパン。
マドンナというと夏目漱石「ぼっちゃん」に出てくる女性ですよね。舞台が愛媛県の松山市です。
マドンナジャパンの由来:
2008年の第3回IBAF女子ワールドカップが愛媛県松山市で開催されるに当たり、それに因んで「マドンナジャパン」と命名。
ゴジラジャパン(柔道)
東宝とのコラボで実現、ゴジラ。体がゴツいゴジラ=柔道もなんとなく連想できるようなできないような・・・?男女とも共通の愛称なので女性にとってはあまりうれしくない呼び方ですね。
ゴジラジャパンの由来:
試合映像分析の『Gold Judo Ippon Revolution Accordance(通称:GOJIRA)』を参考に東宝側から提案があった。または、日本発祥、伝統、力強さなどのイメージがゴジラと共通するところがあるためなど諸説あり。
ちなみにGODZILLAなんですけどね。
ソフトジャパン(ソフトボール)
ソフトボールの名称です。わかりやすさ大事。
ソフトジャパンの由来:
ソフトボールだからでしょう。
バードジャパン(バドミントン)
鳥日本・・・ではなくバードジャパン。シャトルの羽が由来です。
バードジャパンの由来:
シャトルの羽より。
龍神NIPPON(バレーボール男子)
名前だけ見るとかっこいい!ってなるやつ。結果だけ見ると名前負けしてるんですよね。
龍神NIPPONの由来:
天空を自由に駆け巡る龍神は強さと気高さの象徴。天地を制する圧倒的な強さを誇る龍神のように、強く、激しく、気高く、世界の頂点を目指し戦って欲しいという願いが込められている。
火の鳥NIPPON(バレーボール女子)
女子バレーは火の鳥を採用しています。
バレーボールは男子も女子も手塚プロダクションと契約してオフィシャルキャラクターの作成もやってるようです。
力の入れようがすごいですね。(参考:日本バレーボール協会)
火の鳥NIPPONの由来:
真っ赤に燃える火の鳥は情熱の象徴。心に情熱の炎を燃やし、スピーディーなバレーボールで世界の王座を奪還して欲しいという願いが込められている。
彗星ジャパン(ハンドボール男子)
日本ではあまりメジャーではないハンドボール。彗星ジャパンが愛称です。
彗星ジャパンの由来:
男子のスピードある動きと、力強いシュートの軌跡が彗星に合致するため。
おりひめジャパン(ハンドボール女子)
ハンドボール女子はおりひめジャパンです。どうして男子と統一しないのか・・・
おりひめジャパンの由来:
7人でチーム構成されることから、7月7日にちなんでおりひめを採用。おりひめが優雅に天の川に昇るように、日本が華麗に世界に羽ばたくことを願って名付けられた。
じゃあ男子ハンドボールは彦星(ひこぼし)になるのでは?と思いますが、そうでもないようです。
韋駄天スプリンターズ(男子リレー)
陸上の中でも男子リレーには愛称があります。足の速い神様の韋駄天(いだてん)ですね。
韋駄天スプリンターズの由来:
韋駄天のごとく、どの国のチームより速くトラックを駆け抜けてほしい、という願いより。
椿スプリンターズ(女子リレー)
きました、愛称だけ見てもよくわからないやつ。せめてチータージャパンとかうさぎジャパンとか足が速い動物を使うとかなかったのでしょうか?
椿スプリンターズの由来:
椿(つばき)のしなやかな枝のように力強く、日の丸のような赤い花を咲かせ、世界で輝いてほしいとの願いから。
トビウオジャパン(競泳)
競泳(水泳)はトビウオを採用しています。水泳の水とトビウオはなんとなくつながるのでイメージしやすいですね。
男子と女子の区別はありません。
トビウオジャパンの由来:
快泳で戦後の日本を勇気づけた古橋広之進名誉会長が現役時代に「フジヤマのトビウオ」と呼ばれたことに由来し、大海を突き進むトビウオのように世界で飛躍してほしいという意味が込められている。
ポセイドンジャパン(水球)
マイナースポーツの水球ですが、愛称はポセイドン。
ちなみにポセイドンってギリシアに出てくる海の神様のことです。
なんで日本代表なのに西洋の神様を使うんだ?ということでネットで軽く盛り上がっていました。
ポセイドンジャパンの由来:
ギリシア神話に登場するポセイドンのように力強く水の中でボールを支配する日本代表であってほしいという願いから。
よく考えると、日本に由来して、水の中で力強く動き回るものといえばカッパですよね。
カッパジャパンだと間抜けすぎます。ポセイドンでよかったんじゃないでしょうか。うん。
マーメイドジャパン(シンクロナイズドスイミング)
これはけっこう納得の愛称ですね。
水の中を自由自在に泳ぐ人魚とシンクロをシンクロさせたわけですね(ちょっとうまいこと言ったつもり)。
マーメイドジャパンの由来:
由来が見当たらず。でもおそらく人魚が由来だと思われる。
翼ジャパン(飛び込み)
飛び込み競技の代表は翼ジャパンといいます。
んー、ほとんど一般には浸透してないんじゃないでしょうか、この愛称。
翼ジャパンの由来:
由来が見当たらず。翼が優雅に舞うよう、飛び込み競技も優雅に羽ばたいて欲しいという感じかと。
クルージャパン(ボート)
クルー(crew:乗組員)を意味する愛称。なんとなくイメージがつきやすいですね。
クルージャパンの由来:
クルー=ボートの乗組員に由来。
阿修羅ジャパン(ボクシング男子)
戦いの神様『阿修羅』を名称に入れたボクシング男子。個人的にはこの後で紹介する空手の雷神ジャパンのほうがボクシングに向いているかなぁと思ったり。
阿修羅ジャパンの由来:
戦いの神様阿修羅にちなんで。
ブルーローズジャパン(ボクシング女子)
これもまた名前を見てもわからない。
ブルーローズジャパンの由来:
青いバラの花言葉「夢かなう」に由来。東京オリンピック2020に初出場となるボクシング女子になぞらえて。
卓球NIPPON(卓球)
いや、もっとひねってもらってもいいんですよ?
卓球NIPPONの由来:
そのまんま。
雷神ジャパン(空手)
空手の代表は雷神です。
なんとなく日本っぽいかな?と思いきや、由来を知ってちょっとびっくり。
雷神ジャパンの由来:
稲妻の光が空手の突きや蹴りのスピード感に通じることや、英語で太陽が昇ることを意味する「ライジング」
雷神そのものが関係しているわけじゃないんですね。
スマイルJAPAN(極真空手女子)
極真空手とスマイルが結びつきませんが、スマイルJAPANです。
スマイルJAPANの由来:
由来は見つからず。笑顔を絶やさず頑張ろう?すいません、わかりません。
スマイルジャパン(アイスホッケー女子)
あれ?極真空手と同じ?と思いますが、ジャパンがカタカナになってます。
商標登録の問題もあるはずですが、詳しいことは解説されておらず。
スマイルジャパンの由来:
チームが持ち続けた笑顔がコンセプト。
さむらいJAPAN(アイスホッケー男子)
野球代表と同じネーミングです。
商標登録上ではアイスホッケーの方が早いんですが、ジャンルが競合しないことを理由にどちらも使われています。
さむらいJAPANの由来:
誇り高きサムライの日本!ということでしょう。
ブレイブ・ブッロサムズ(ラグビー男子)
ジャパンの名前を使わないのが特徴のラグビー男子です。
愛称だけを聞いてもピンと来ないですねぇ
ブレイブ・ブロッサムズの由来:
元々はチェリーブロッサムズという愛称だったが、日本代表の戦いぶりを見た海外メディアが「ブレイブ(勇敢)だ!」とたたえたことからブレイブが使われ始めた。
サクラフィフティーン(ラグビー女子)
ラグビー女子はサクラフィフティーン。
ラグビーでサクラが用いられるのは「正々堂々と戦い、敗れるときには美しく散れ」という信念がベースになっているとのこと。
サクラフィフティーンの由来:
15人のラグビーだからフィフティーン。じゃあ男子も同じじゃないの?と感じるが、そこはよくわからない。
セブンズジャパン(7人制ラグビー男子)
ひねりがなく、ストレートなネーミングのセブンズジャパン。
名前を聞いただけではラグビー男子とは誰も気付きませんね。
セブンズジャパンの由来:
7人制だから。
サクラセブンズ(7人制ラグビー女子)
またややこしいのが出てきました、サクラセブンズ。
どうしてラグビーは男子も女子も区別がつかない愛称なんでしょうか。
サクラセブンズの由来:
7人制だから。
DANGANジャパン(ボブスレー)
ソリに乗って猛スピードで滑るボブスレーの愛称はDANGANです。
「DANDAN心惹かれてく♪」を思い出したそこのあなた、30代前後とみた。
DANGANジャパンの由来:
弾丸のような速さをイメージして。
フェアリージャパン(新体操)
かわいらしい愛称で、これは新体操を連想させてくれますね。
フェアリージャパンの由来:
妖精のような美しい動きを期待して。公式スポンサーのPOLAの名前を入れ、フェアリージャパンPOLAと書くこともある。
クリスタルジャパン(カーリング女子)
テレビでも人気になったカーリング女子。お菓子がおいしそうでしたね。
クリスタルジャパンの由来:
選手の努力が氷上で雪の結晶(クリスタル)のように美しく輝く意味
アカツキファイブ(バスケットボール)
ファイブなので5人制というのはわかっても、アカツキだとバスケットボールとは気付きません。
アカツキファイブの由来:
日本の日の出、すなわち「暁(あかつき)の空の色」になぞらえ、そこにコートで戦う5人の選手=「FIVE」を組み合わせた
知恵の輪ジャパン(囲碁)
スポーツではありませんが、囲碁の日本代表の愛称もあります。
頭を使うから知恵の輪なんでしょうか。
棋士の方々は知恵の輪なんて呼ばれて頑張れるのかな?
知恵の輪ジャパンの由来:
定かではないが、頭を使う囲碁からきていると思われる
まとめ
いやぁ調べると出るわ出るわ、なんとかジャパン。
それにしてもおかしな愛称つけすぎ。
いくら親しみやすが大事だとはいっても見ただけじゃわからない愛称じゃ意味ないですよね。
またおもしろい愛称があったらご紹介したいと思います。