僕が愛用している BROSKI AND SUPPLY(ブロスキーアンドサプライ)からHUB5という新しい種類のビジネスリュックが発売となりました。
今回はメーカーさんからHUB5をご提供いただきましたので、今つかっているHUB3と徹底比較していきたいと思います。
先に結論から述べておくと、HUB5はもう少しこうだったらいいのにという小さな不満はあるものの、HUB3で感じていた残念ポイントがほとんど解消されたとても優れたリュックだと思います。
もちろんビジネスリュックとしての新しい定番としても強くおすすめします!
2022年10月追記:
使い始めて1年10ヶ月後の感想を追記しました。
この記事の目次一覧
HUB5とHUB3を比較 BROSKI AND SUPPLY(ブロスキーアンドサプライ)
それでは画像でHUB5とHUB3を比較しつつ、HUB3になって進化したポイントを紹介していきます。
外観



HUB5はHUB3と比べるとリュック全体の素材がガッシリ硬くなっています。
内容量はどちらも17Lで変化ありませんが、革がしっかりしたためHUB5は従来よりも大きく見た目がゴツくなった印象を受けます。HUB3は購入から2年間ほぼ毎日つかっているので革が馴染んでクタッとした見た目になっているのもありますが、革の硬さの違いは圧倒的です。
柔らかくしなやかな革の印象のHUB3の質感が好きな人もいるでしょうが、革が柔らかいとリュックはもれなく型崩れします。HUB5の型崩れは一切ありません(詳しくは後で紹介しますね)。
革がしっかりしたHUB5は単体で自立します。中に何も入っていなくても自立しますし、パンパンに入っていても自立します。これはHUB3と比べるとプラスの大きな進化だと感じました。
取っ手


使用頻度の高いリュックの取っ手はHUB5とHUB3を比較すると見た目の頑丈さが大きく変わっています。
HUB3の不満点(心配点)としてこちらの記事で紹介していたように、HUB3の取っ手はなんとなく頼りなく、ちぎれてしまいそうな印象がありました。ところがHUB5の取っ手は見た目が頑丈になっただけでなく、取っ手を持ってリュックを移動させた時の手にしっくりフィットするホールド感には驚かされました。
かなり頑丈に縫い付けられているため、重い荷物を入れて取っ手を持ってもHUB5は安心感がものすごくあります。
背中のパッドとリュックベルト


HUB5の背中のパッドとリュックベルト(肩に背負うベルト)はHUB3と比べるとめちゃくちゃ硬くなっています。背中のパッドは背負ってしまえばそれほど硬さが気になることはないのですが、リュックベルトの硬さは意外と辛いです。
まずリュックを背負う時、後から腕を通す側のリュックベルトが腕に巻き込まれてねじれてしまうことが多いです。リュックベルトが硬いのでねじれていると背中が痛く、気をつけて腕を通してもねじれなかったことがない程にねじれます。
慣れの問題かもしれませんし荷物の量によっても変わってくるのでしょうが、リュックベルトはHUB3の柔らかさが懐かしく感じました。
また、リュックベルトが硬いと下の写真のように肩とベルトの間に隙間ができるんです。

これは写真の角度が悪くて浮いたように見えているわけじゃありませんのであしからず。
HUB3のように柔らかいリュックベルトだと肩の形にフィットして重さが均等に分散されるのですが、HUB5はベルトが硬いため肩の1点に重さが集中します。慎重にリュック紐の長さ調整をして両肩で重さが分散されるようにしておかないと、すぐ片方の肩が痛くなります。
ここまでHUB5の硬いリュックベルトの悪さだけを紹介していますが、実はリュックベルトが硬いことによる大きなメリットも感じています。それは同じ荷物の量でもHUB3よりHUB5のほうが軽く感じるんです。
通勤荷物を全て入れて背負った時の最初の感想が「あ、軽い!」だったのはほんと不思議でした!リュックベルトが硬いのは悪いことばかりじゃないんですね。
革の硬さ


革の硬さは圧倒的にHUB5に軍配が上がります。かなり力を入れて押しても形が崩れませんし、手を離せばすぐ元通り。一方のHUB3はちょっと押すだけでベコベコで、自然に形が戻ることはありません。
HUB3のしなやかな革の見た目は非常に好きなんですが、せっかくスクエアタイプのリュックなのに形が崩れてしまうのはずっと不満だったんです。HUB5の特殊な革はたしかに見た目のゴツさが気になりますが、今となっては僕はHUB5の頑丈さ、型崩れのなさが非常に気に入っています。


上の写真を見れば一目瞭然(どちらも同じ量の荷物を入れた状態)。HUB5の型崩れはゼロ。HUB3はベコベコです。
型崩れの好き嫌いは人によって異なるのでどっちがいいとは一概には言えませんが、実は革の硬さはリュック派の人にとって非常に大切な『サイドポケット』の開閉のしやすさにモロに影響するんです。
サイドポケットの開閉と位置


リュックを背負ったまま手が届くサイドポケット。HUB5はサイドポケットが左右に1つずつ、計2つ。HUB3は背負って右側に1つのみあります。頻繁に使う財布など小物を入れておくためにサイドポケットは必須ですね。
革が硬いHUB5のサイドポケットの開閉は非常にスムースなのに対し、革が柔らかいHUB3はサイドポケットを開閉しようとすると革が変形するので地味なストレスでした。

ゆーすけ
HUB5のサイドポケットの開閉のしやすさは感動ものでした!
サイドポケットが使いやすくなったのはHUB5の大きな進歩だと感じます。しかも左右に1つずつ配置されているので用途に合わせて中に入れるものを調整できます。


ただし!もし次回HUB6が出る時はサイトポケットのファスナー位置をリュック側面に戻してほしいという希望があります。先程の写真でもう一度ファスナーの位置を確認します。


HUB5のファスナーがリュック正面に配置されているので、背負ったまま手を伸ばした時に微妙に遠く感じます。身長164cmの小柄な僕でもなんとか手が届くのでいいのですが、苦しいことは事実です。HUB3のファスナーはリュック側面にあったので遠いと思ったことはありませんでした。
ファスナーの持ち手


ファスナーの持ち手の形状が変わりました。これは好みの問題でしょうけど、個人的にはHUB3の輪っかも嫌いじゃありませんでした。
メイン収納部の開き具合


HUB5とHUB3はメイン収納部の開閉ファスナーがどこまで降りるかという違いがあります。ただ、これまで使っていたHUB3でもファスナーを一番下まで降ろすことは稀で、HUB5で一番下まで開くようになったからといって個人的に大きな違いは感じていません。
パソコン収納


HUB5ではパソコン収納ポケットが少し深くなりました。13インチPCが完全に隠れます。サイズ的には15インチまでならすっぽり収まりそうです。HUB3の浅めのポケットで不便さを感じたことはありませんでしたが、ちょっとした変化ですね。
上部ポケット


頻繁につかう上部ポケットの中に小分けできるポケットが新設されています。これが何気に便利です。ペンや名刺入れを整理できるので重宝しています。
ただ、HUB5の上部ポケットはもう少しガバッと開いてくれたら個人的に使いやすいのになぁと感じます。
下部ポケット


HUB5では下部ポケットが無くなりました。上の画像の通り、HUB5は一見ファスナーに見えるのですがただの装飾です。HUB3ではここに予備マスクや小物を入れるのに使っていました。
HUB5ではサイドポケットが1つ増えて2つになりました。下部ポケットはサイドポケットとして位置が変わったと考えればいいのかなと思います。左手を後ろの伸ばせばアクセス可能なので、考えようによっては便利になったと捉えることもできそうです。
HUB5の収納力
HUB5は17Lのメインポケットに加え、サイドポケットや上部・下部ポケットもあることから収納力が高いです。

ノートパソコン2台、手帳、本、iPad、折りたたみ傘、小物もろもろが入っています。収納した状態で上からみるとこんな感じです。

HUB5は革がしっかりしているため、中に入れたものがカッチリ収まります。なんというかちゃんと中で固定されるというか、スリムに収まる印象かな。
これだけ入れてもまだ余裕があるので、小旅行の荷物ぐらいは楽勝で収まりそうです。通勤目的だけだとちょっと大柄に見えるHUB5ですが、僕みたいに複業していて荷物が多い人にはほんとおすすめです。
自立する姿が美しい
たっぷり荷物を入れてもバランスを崩さず凛として立つHUB5は、どこか神々しさすら感じます。

なんでしょう、全体的にカチッとしてるんですよね。革が硬くなって型崩れもなくなったのもさらにその印象を強くしています。
上部ポケットに荷物を入れすぎて重心が上に来るとバランスが崩れるのでその点は注意が必要です。
身長164cmの人が使うとこんな感じ
HUB5は大容量リュックということもあってサイズが大きめなことは否めません。身長164cmの僕が使うとこんな風に見えます。


やっぱり大きいです。特にヒザの上に乗せて電車に乗る時はアゴ下までリュックが来るので圧迫感がありますね。
長さ調整の紐のズレ問題
HUB3を使っていた時、重たい荷物の影響のせいか背負ってしばらく使っていると長さ調整の紐がズレてしまうことがありました。その対策としてウェブドミネーターという道具を使って解消されたのですが、HUB5でも早々にウェブドミネーターを取り付けました。

あまった紐をくるくる巻きとることで物理的に紐が伸びないようにするための道具です。ウェブドミネーターについてはこちらで詳しく紹介しているので、興味がある人はぜひご覧ください。
ただし、HUB5になってもまだ長さ調整の紐がズレるかどうかは未検証です。個人的にウェブドミネーターに絶大な信頼を寄せているため取り付けただけなので、その点はご了承下さい。
使い始めてからの感想
HUB5を使い始めてしばらく経ってからの感想を紹介します。
2ヶ月目:
テレワークで通勤に使う頻度は少ないものの、休日の外での作業時などいつも持ち歩いています。やはりHUB5の頑丈な構造はかなり助かっていて、しっかり自立するし全くヘタれません。
雨に濡れたこともありましたが、もちろん水の侵入はゼロ。最高ですね!

1年10ヶ月後:
使い始めてかなり時間が経過しました。テレワークで会社に出社することはなくても、家の近所の外部オフィスで仕事をすることが増え、HUB5は平日も休日も基本的にフル稼働中。
そんなHUB5の状態がこちらです。

使い始めの頃と比べると全体的に使用に伴う味わいが出てきています。
注目すべき箇所はリュック上部の若干の凹み。HUB5は型崩れしないと思っていたのですが、やっぱり少し崩れていますね。
でも同じ期間使った普通のリュックだともっと型くずれしているはずですので、やっぱりHUB5の構造はすごいと感じています。

リュックを真上から見ると、やや外側に広がっていることがわかります。
こういう崩れ方をしてくるんですね。
でもそれ以外に目立った崩れはありませんし、途中で何度も雨に濡れたこともありましたが色落ちもなし、正直大満足です。
ビジネスリュックはHUB5で間違いなし
HUB5になった一番の進化ポイントはやっぱり革の硬さだと思います。
このおかげでリュックが自立しますし、型崩れも無く、荷物を入れやすく、サイドポケットも開閉しやすくなりました。
リュックベルトまで硬くなっているのは肩への負担や巻き込みの悩みがある一方で、重さが軽減されたように感じるメリットもあります。
もちろん人によってはゴツくなってとっつきにくくなったと感じる人もいると思います。僕も最初はそうでした。でも実際に使ってみて感じるメリットがあまりにも多く、ゴツさもデメリットとは思わなくなってきたんです。
今回はあえて記載していませんでしたが、これだけのメリットがありながら本革素材で防水仕様です。合皮じゃないんですよ??数え役満もいいところです。
ビジネスリュックをお探しの方、ぜひHUB5も検討してみてください。カッチリタイプのスマートなリュックを探している方は絶対に気にいると思います。