Oculus Quest 2(オキュラスクエスト2)を購入したのでそのレビューを紹介します。
近未来感たっぷりの次世代VRゲーム、ぜひ体感してみることをおすすめします。
この記事の目次一覧
Oculus Quest 2のレビュー
Oculus Quest 2 をプレイして感じる正直レビューの一覧がこちら。
- 酔うときは本当に酔う
- 長時間プレイはつらい
- バッテリー駆動時間が短い
- メガネ使用者はメガネの大きさに注意
- ヘッドマウントディスプレイが重たい
- ミラーリングでたまに遅延したり急に画質が落ちることがある
- 結論:買ってよかった!めちゃ楽しい!
- 没入感が高い
- 64GBで十分いける
- 装着後、鼻の隙間から光が漏れるけどプレイ中は全く気にならない
- コントローラーの反応が繊細。遅延なしはビックリ
- 運動になる
- ゴーグルしたまま外の様子が見える
- 映画を観るとまるで映画館にいるみたい
- 部屋が狭くてもプレイエリアを自分で設定できるのは便利
- デモプレイ(無料)でも楽しいけどやっぱり有料アプリがいい
- ミラーリングで他の人も一緒に楽しめる
- 無印良品のメイクボックスのピッタリフィットにびっくり
その内容を細かく見ていきましょう。
Oculus Quest 2のデメリット
まず Oculus Quest 2 のデメリットから紹介していますが、それを上回るメリットがあると思うので参考程度に見てください。
酔うときは本当に酔う
いわゆるVR酔いするときは本当に酔います。車酔い、船酔いみたいな気持ち悪い気分ですね。
僕は乗り物酔いはあまりしないタイプなのですが、VRはだめでした。
画面が激しく動くゲームは酔いやすいといいますが、根本的な原因はVRと現実感の間に生じる感覚の違いが引き起こしているんじゃないかと思っています。
例えばジェットコースターのVRがあって坂のてっぺんから真っ逆さまに落下するシーンがあるとします。映像はとてもリアルなので「いよいよ下るぞ!」という時のお腹がゾッとする感覚もあるのですが、現実には室内なので風も重圧も振動もないわけです。
頭では「次にこう来るだろう」という経験から想定される認識と、実際に体で感じる風・重圧・振動が異なったときに強く酔いやすいと個人的に感じました。
VR酔いの対策として酔い止めを飲んだり目を閉じるというのがありますが、根本的な解決のためには慣れしかないのかなと思います。
実際にプレイして酔ってしまったゲームはこちら。
- エピックローラーコースター(無料プレイ可)
- Journey of the Gods(デモプレイ可)
長時間プレイはつらい
頭をバンドで締め付けるせいか、目の負担が大きいからか、長時間プレイしていると疲れてしまいます。個人的に1時間もプレイすれば限界がきますね。
友だちや家族と交代で遊べば適度な休憩になるので楽しく遊べます。
バッテリー駆動時間が短い
フル充電でも2時間〜3時間でバッテリーが切れてしまいます。これは次期モデルではぜひ改善してほしいですね。
予備バッテリーとしてcheero社がヘッドマウントディスプレイの後ろに取り付ける専用バッテリーを販売していますが、わざわざこれを買わなくても普通のモバイルバッテリーがあれば十分です。
ポケットにバッテリーをつっこんでUSB-Cケーブルで接続したままプレイすればいいので、手元にある人は試してみて下さい。
ちなみにcheeroの専用バッテリー(5,000mAh〜10,000mAh)は18W出力で、僕が MacBook Pro充電用に購入したのは20,000mAhの60W出力です。汎用性が高いのは後者ですので、個人的にこれをおすすめします。
メガネ使用者はメガネの大きさに注意
メガネをかけている人はサイズに注意が必要です。
Oculus Quest 2のゴーグルに入るメガネは幅142mmまで・高さ50mmまで。スペーサーと呼ばれる付属のパーツを使ってもこれより大きなメガネは物理的にゴーグルに入らないのです。
解決方法はいくつかありますが、いずれもお金がかかります。
- コンタクトにする
- メガネを買い換える
- VR専用メガネフレームを買う
- Oculus Quest 2用の度付きレンズを買う
- フィットパックを買う
最も安く手に入るのは5のフィットパック。ただしこれも人によって合う・合わないがあるらしいので万人におすすめできるものとはいえません。
Oculus Quest 2 とメガネの関係についてはこちらのブログで詳しく紹介されていますので、あわせて御覧ください。
幸いにも僕のメガネは問題なく使えたのでよかったです。顔の大きさが違うのでなんともいえませんが、参考までに僕が使用しているメガネはこちらのJINSのメガネです(2〜3年使ってます)。
ヘッドマウントディスプレイが重たい
頭に装着するヘッドマウントディスプレイが重たいです。
装着すると頭の重心が前に引っ張られる感覚があります。指で下から持ち上げるとフッと軽く感じるんですよね。
さきほど紹介したcheero社のモバイルバッテリー(頭の後ろに装着するやつ)があるとうまくバランスが取れてヘッドマウントディスプレイが軽くなるらしいです。
次期モデルは例えば腕や腰回りにパーツを移動してもいいのでヘッドマウントディスプレイを軽く設計して欲しいです。
ミラーリングでたまに遅延したり急に画質が落ちることがある
Oculus Quest 2 はプレイ中の様子をスマホやPCにミラーリングして周りの人もゲームの様子を見学することができます。
2020年11月のアップデートによってブラウザ(Chrome, Edge)でお手軽にミラーリングできる Casting という機能が加わりました。スマホのミラーリングより断然キレイです。
ただし接続環境によっては画面の動きが激しいシーンで接続が突然止まったりカクカクしたり画質が落ちることがあります。これは今後の改善に期待したいところですね。
Oculus Quest 2のメリット
続いてメリット編です。ワクワクが止まらなくなりますよ!
没入感が高い
VR世界のリアリティが高く、高い没入感が得られます。
果てしなく広がる空間が目の前に現れ、本当に仮想現実の世界に自分が立っている感覚になります!よーく目を凝らすと『あ、これ画像だな』と気づくのですが、いざゲームをプレイしてみるとそんなこと一切気にならないほど夢中になります。
世界遺産を巡るアプリを使えば、狭い部屋の中にいてもあっという間にその世界に飛び込むことができるんです。
最近のゲーム機は高性能・高画質が当然のようにウリになっていますが、あくまでもそれらはオプション的要素でしかなく、ゲームから得られる体感や感動こそ人を引きつけるんだと思います。
VRは間違いなく新しいジャンルの体感ゲームですし、今後その勢いは増すと思います。こんなすごい体験を完全ワイヤレスでお手軽にプレイできる Oculus Quest 2 はまさに革命です。
64GBで十分いける
Oculus Quest 2 は64GBと256GBがありますが、個人的に64GBでも十分でした。
システムで64GBのうち15GB〜20GBが専有されているため実質使えるのは40GB前後ですが、1つのアプリ容量は1GB〜5GB程度なので約10個程度のアプリがインストールできます。
64GBタイプと256GBでは1万円以上の値差があるので悩みどころですね。でも256GBともなると70個近くもアプリが入る計算です。冷静に考えてそんなに一気にアプリをインストールすることもないよな、と考えました。
装着後、鼻の隙間から光が漏れるけどプレイ中は全く気にならない
Oculus Quest 2 を装着するとゴーグルと鼻の間に隙間ができ、そこから外の光がゴーグル内にモレます。これを防止するための専用パーツも販売されていますが、個人的に光がモレても全く支障はないと感じます。
光が気になるのは最初だけで、いざゲームがスタートするとそれに全く気付かなくなるほどVRの世界に没頭してしまうんです。
コントローラーの反応が繊細。遅延なしはビックリ
両手に持つコントローラーの繊細さがすごい!
Oculus Quest 2 をプレイするまで『ワイヤレスのコントローラーだし動きがモッサリしてたり大雑把にしか反応しないんじゃ?』とイメージしていましたが、全くの杞憂でした。
手のわずかな震えや振動も確実に検知して操作しますし、滑らかに動きますし、遅延もありません。めちゃくちゃ繊細な操作が可能です。
運動になる
体を動かすVRゲームはちょっとした運動になります。
ボクシング系のゲームはもちろんのこと、シューティングゲームで敵の攻撃を避けるため全身を動かしたり動き回る動作があるため、プレイ後ほんのり汗ばむこともあります。
肩でゼーゼー息をするほど疲れることはなくても、ちょっとしたエクササイズとしても Oculus Quest 2 は使えます。
2020年11月のアップデートで運動量を記録する Move という機能が追加されたため、視覚的にデータを見られるのもやる気につながりそうです。
ゴーグルしたまま外の様子が見える
目がゴーグルで覆われていてもヘッドセットの側面をポンポンと叩くと外の様子が見えるようになります(設定からあらかじめこの機能をONにしておく必要あり)。
ヘッドセット外側に装着してあるカメラを通して見えていて、白黒の少しボヤケた映像になりますが、障害物や人の場所を確認する分には問題ありません。
一瞬で現実世界に引き戻されるためびっくりするかもしれませんね。
映画を観るとまるで映画館にいるみたい
Amazon Prime VRアプリ(無料)を使うとVRで映画鑑賞ができます(もちろん事前にAmazon Primeに登録しておくことが必要です)。
まるで本物の映画館にいる感覚になり、大スクリーンを独り占めして鑑賞できるのはマジですごい!もう映画館いらないんじゃないか?って感じるほどのクオリティです。
VRゲームに興味はないけど映画好きな人にも Oculus Quest 2 はおすすめといえます。
部屋が狭くてもプレイエリアを自分で設定できるのは便利
部屋が狭く動ける範囲が制限される場合でも、ガーディアンと呼ばれるプレイエリアを自分で自由に設定することができます。
この範囲から外に出たら危ないですよと自分で設定し、もし体がその範囲を越えそうになるとゴーグル内に警告が出たり外のカメラに映像が切り替わってくれます。
邪魔になりそうなものを片付けておくのは鉄則ですが、安全を確保する機能が備わっているのは安心できます。
デモプレイ(無料)でも楽しいけどやっぱり有料アプリがいい
アプリにはデモプレイ可能な作品がいくつかあり、ゲーム序盤を体験することができます。
- Beat Saber(リズム)
- Creed(ボクシング)
- Space Pirate Trainer(シューティング)
- SUPER HOT(シューティング)
- Sports Scramble(スポーツ各種)
- Journey of the Gods(アクションRPG)
- Dance Central(ダンス)
個人的には1、2、3、4は特におすすめです。デモプレイだけでは満足できず『この続きやりてー!!』となること間違いなしです。
当然ながら本編はデモ以上にボリュームがありますし、値段もそんなに高くありません。1つ買うと長く遊べるためおすすめです。
ミラーリングで他の人も一緒に楽しめる
Oculus Quest 2 で見ているVR世界の様子をミラーリングしてスマホやPC、テレビ画面で見ることができます。これで大勢の人でも一緒に鑑賞して楽しめるんです!
ただ、スマホやテレビへのミラーリングは画質がおせじにもキレイとは言えず、ミラーリングするなら2020年11月から新しく導入された Casting(キャスティング)がおすすめ!
Google Chromeもしくは Microsoft Edge のブラウザから専用URLにアクセスして Oculus Quest 2 とリンクさせると、これまで紹介したどの方法よりもキレイで滑らかにミラーリングできちゃうんです。
無印良品のメイクボックスのピッタリフィットにびっくり
Oculus Quest 2 の保管・持ち運びには無印良品のメイクボックス(Mサイズ)がおすすめです。Oculus用に作られてるんじゃ?と感じるほどピッタリフィットなんです!
ゴーグルのレンズは直射日光厳禁らしく、ケースに入れて保管するのが望ましいです。ただ、Oculus公式で販売されている収納ケースは5,000円〜6,000円もする効果な代物なので手が出しづらい。
そこでおすすめしたいのが無印良品のメイクボックスなんです。
ゴーグルとコントローラー2個がご覧の通りジャストフィット!充電ケーブルなんか小物が入る余裕もあるので持ち運びに便利です。
新感覚ゲーム Oculus Quest 2
これまでにVRを体験したことない人はハマること間違いなし!新感覚ゲームの Oculus Quest 2はステイホーム中の大きな助けになりますよ!