京急電鉄が販売する超お買い得きっぷ「みさきまぐろきっぷ」でお腹も心も満たす贅沢ぷち旅行をしてきましたよ。
都内から日帰りで行ける旅行としてもおすすめ、1人旅でもおすすめ、カップルにもおすすめのみさきまぐろきっぷでの旅行。
その様子を余すところなくご紹介します!
この記事の目次一覧
みさきまぐろきっぷとは
みさきまぐろきっぷというのは京急電鉄が企画・販売する旅行ツアーのこと。
- 品川駅〜三崎口駅までの往復電車賃
- 三崎での1日バス乗車券
- 約30店から自由に選べる豪華海鮮料理券
- 約20件から自由に選べるアクティビティ・お土産品
これらの4つが全てセットになって大人1人3,500円という破格のお買い得きっぷなんです。
子ども料金は大人価格よりマイナス1,000円が目安です。
乗車する駅によっても値段が異なるので、詳しい値段はこちらの京急HPを御覧ください。
ざっくり頭の中で試算してみると、品川〜三崎口の往復電車賃で約1,800円、1日バス乗車券で500円くらい(予想)、海鮮料理で約1,500円くらい、アクティビティ・お土産で約1,000円くらい、これらを合計すると4,800円。
つまり4,800円マイナス3,500円で1,300円もお得な計算になります。
もちろん海鮮料理のお店やアクティビティ・お土産の種類によって値段も変わるのでお得率は上下しますが、損することは間違いなくありません。
このきっぷの存在を知ってからというもの、僕の頭の中はまぐろ一色になり、この日を楽しみにしていました。
みさきまぐろきっぷの買い方
みさきまぐろきっぷは京急各駅の窓口、もしくは販売機で購入することができます。
僕の場合はJR品川駅構内の窓口(京急)でみさきまぐろきっぷを購入しました。
この日は土曜日。
朝9時30分に品川駅に到着した頃、チケット窓口にはすでに20人ほど行列ができていましたが、5つある窓口のおかげでそれほど待たされることはありませんでした。
自宅から品川駅まではSuicaを利用していましたが、窓口でSuicaを出すとその場で一緒に精算してもらうことができます。
なお、みさきまぐろきっぷは現金購入のみ。カード払いは出来ないので注意が必要です。
入手したものはこちら。
- A:みさきまぐろきっぷ
- B:まぐろまんぷく券
- C:三浦・三崎おもひで券
- 精算書
- パンフレット
Aのみさきまぐろきっぷ、これは品川〜三崎口の往復電車券だけでなく、三崎でバスに乗る時の1日フリー乗車券の代わりにもなるので、旅行が終わるまで無くさないよう気をつけましょう。
Bのまぐろまんぷく券は三崎の指定30店から自由に海鮮料理を選ぶことができる引換券、つまりお金の代わりです。
自分で好きなお店に行って料理と引き換えることができます。
Cの三浦・三崎おもひで券は三崎でのアクティビティやお土産品と交換できるチケットです。
精算書はJRで品川駅まで来た人の運賃精算書。
パンフレットは海鮮30店、アクティビティ・お土産20件、三崎の地図などがコンパクトにまとまった資料です。
品川から三崎口までは片道約1時間の道のりなので、電車の中でパンフレットを眺めながら行きたいお店を選んでおきましょう。
混雑する車内
電車に乗り込んだのは10時前。
三崎口駅到着が11時すぎで、そこからお店に移動して海鮮ランチを楽しむのにちょうどいい時間帯です。
そのため京急車内もそれなりに混雑していました。
とはいうものの満員電車のようにギュウギュウではなく、ゆったり立ったまま過ごせるくらいの感じです。
うまくタイミングが合えば座って三崎口までたどり着くことも出来るでしょう。
三崎口駅に到着
電車に揺られること約1時間。とうとう三崎口駅に到着です。
駅前にバス停があり、お目当ての海鮮のお店や観光地を目指してバスに乗るわけですが、団体ツアー客ともバッティングしてしまったようでバス乗り場はけっこう混雑していました。
とはいうものの、バスは数分間隔でひっきりになしに駅前に到着するので、バス停で何十分も時間をロスすることはありませんでした。
さて海鮮ランチですが、パンフレットのおいしそうな海鮮丼を眺めて目を付けたのは三崎港の近くにある「紀の代(だい)」というお店です。
B:まぐろまんぷく券で引き換えできるのはとろとろ丼と呼ばれるまぐろ、漬け、卵黄が豪華に乗ったボリューミーな海鮮丼。
食べログで星3.1のお店なので、まず間違いないだろうという期待も込めてバスに乗り込みます。
バス車内も混雑。
三崎口駅から三崎港まではバスで約15分ほどかかります。
ゆらゆら揺れる車内で、おいしそうな海鮮丼への期待が高まります。
三崎港に到着
バスに揺られて15分。
バスは三崎港に到着しました。
のどかな港町という印象で、なんとなく地元愛媛を思い出させてくれるような懐かしい街並みです。
都内で生活しているとなかなか目にすることができない海。
目の前に広がる景色だけでなく、潮の香りも楽しむことができます。
港町というものの、街並みは明るく、風情と情緒があふれる三崎港。
散歩するだけでも楽しくなる落ち着く街並みに癒やしを感じますね。
至るところでノラ猫に会えるのも楽しみの1つです。
みさきまぐろきっぷで食事を楽しむ:紀の代
お目当ての「紀の代」に到着したのは12時ちょうど。
まさにランチタイムのど真ん中でした。
ある程度待たされることを覚悟してましたが、順番待ちの名簿を見ると意外にも3番目。
10分ほど待つとすぐに店内に案内してもらえたので助かりました。
ちなみに、紀の代の隣のお店でもお客さんが列を作っていましたが、店頭にはマグロの頭が飾られているので記念撮影にピッタリです。
店に入ってから待つこと約10分。
とうとうお目当てのとろとろ丼が到着です。
どうでしょう!
酢飯がまったく見えないほど覆い尽くされた新鮮なまぐろ、まぐろ、まぐろ!
黄色の卵黄がアクセントになり、色合いもよく、食欲をそそります。
ゴマが乗っているのはまぐろのユッケ(漬け)です。
香ばしいごま油が食欲をそそります。
歯で噛まずとも舌だけでほぐれてしまうほどに柔らかいまぐろは魚であることを忘れさせてくれるトロトロ具合。
港のすぐ側ということもあり、まぐろが新鮮で今まで食べたどの海鮮丼よりもおいしいと感じました。
そして影の立役者になるのがこちらのつみれ汁。
なんの変哲もないつみれ汁に見えますが、魚介のダシがこれでもかというくらいに効いた濃厚な味わいに完全に魅了されてしまいました。
お昼時にも関わらずそれほど待たされることなく、文句なしにおいしい最高の海鮮丼とつみれ汁を楽しむことができる紀の代、おすすめです。
ちなみに、とろとろ丼は普段1,800円で提供されているメニューということがわかりました。
電車賃とバス乗車券を考えると、もうこの時点でみさきまぐろきっぷ3,500円の元を取ってるんですが・・・。
紀の代(きのだい)
住所:神奈川県三浦市三崎1-9-12
営業:[月・水~金] 11:00~15:00(L.O.14:30) 17:00~21:00(L.O.19:00)
[土・日・祝] 11:00~21:00(L.O.19:00)
日曜営業
にじいろさかな号で水中観光
みさきまぐろきっぷでお得に楽しむことができるアクティビティ・お土産との引き換えですが、水中観光ができるにじいろさかな号で利用することにしました。
船が2階建て構造になっていて、船の階段を降りると海中に突き出た特別な空間が広がり、ガラス窓から周囲の海の様子がわかる特別仕様になっています。
耐圧ガラスが敷き詰められ、お客さんは椅子に座って船内から海中の魚の群れを眺めることができるんですね。
乗船するまでは正直そこまで期待していなかったにじいろさかな号だったんですが、船が出港し、10分ほど走った先にある鑑賞ポイントに到着すると景色が一変しました。
想像以上の魚群です!
太陽の光を受けてキラキラ光る魚は幻想的で、まさかこんな雄大で圧倒的な世界を見れるとは思ってもいませんでした。
甲板に上がると無料で餌巻き体験もできます。
関東の海とは思えないほど澄んだ海は日常の生活を忘れさせてくれる至福の時間でした。
船と並走するカモメやトンビに餌やりもできます(かっぱえびせん50円:船上販売)。
空中で足を使って器用に餌をキャッチする姿は滅多に見ることができない貴重な体験でしたよ。
にじいろさかな号での時間はわずか30分〜40分ほどではありましたが、この日は波が高く、乗り物酔いには強い体質の僕なんですが、若干船酔いしてしまいました。
酔いやすい人は注意が必要です。
バスで城ヶ島へ移動
船を降りたのが午後2時30分頃。
海辺でコーヒーを飲みながら船酔いからの回復を待ちます。
つづいて三崎港のバス停からバスに乗り、城ヶ島に移動します。
バス1日乗車券を有効に使いましょう。
「白秋碑前」停留所でバスを降り、案内図に従って坂道を登ること約15分。
城ヶ島公園に到着です。
海に突き出るような地形に建てられた公園のため、四六時中強い海風にさらされる城ヶ島公園。
そのため園内の木も風圧で斜めに生えてしまいます!
平衡感覚がおかしくなりそうな公園です。
城ヶ島公園での見どころはなんといっても絶景、絶景、絶景です。
太平洋に面した海岸は外海からのうねりがダイレクトに入り込み、湾内を侵食します。
断崖絶壁で作り出される造形美は、自分が日本にいることを忘れさせてくれる不思議な魅力がありますね。
そんな自然の芸術品の集大成ともいえる、城ヶ島を代表する観光スポットがこちらの「馬の背洞門(うまのせどうもん」です。
長年の波浪と風によって削り取られた岩からは圧倒的な自然のエネルギーを感じます。
さらに周囲の沿岸も同様に侵食されていて、異世界に迷い込んでしまったかのような感覚を覚えます。
ゴツゴツした岩肌で釣りを楽しむこともできるようで、色々な遊び方がある城ヶ島ですね。
三崎口駅に戻る
ここまで終えて時間は16時30分。
バスでの移動や三崎口駅から品川駅までの電車のことも考え、楽しかったみさきまぐろきっぷの日帰り旅行もそろそろお終いとなります。
歩き、船に揺られ、岩肌を移動したこともあり、さすがに足が疲れました。
嬉しいことに品川駅への電車が出る三島口駅まで城ヶ島からバスが通っているため、人が集中する土曜日であってもバスで座れる可能性がかなり高いです。
城ヶ島から三崎口駅まではバスで30分ほどの距離ですが、疲れた足を引きずって立ちっぱなしだと30分はかなりキツイでしょう。
城ヶ島を出発するバスは三崎港を経由してから三崎口駅まで連れて行ってくれます。
しかし三崎港からバスに乗車するお客さんがかなり多いため、立ち客を含めてバスはすぐ満車になってしまいます。
品川駅に戻る
バスに揺られ、三崎口駅に到着したのは17時過ぎのこと。
三崎口駅から品川駅まで熾烈(しれつ)な座席争いを想定していたんですが、予想に反して車両はガラガラ状態。
乗り込む電車を間違えてしまったのか?と感じるほど肩透かしを食らってしまったんですが、ゆっくり座ることが出来たので助かりました。
もちろん途中の駅でどんどん乗車してきたので、品川に着く頃までには満車です。
品川着は18時30分頃。
品川駅周辺で晩御飯を食べ、楽しい1日が終了しました。
みさきまぐろきっぷのスケジュール
今回のみさきまぐろきっぷ日帰り旅行のタイムスケジュールのおさらいです。
※ 土曜日です ※
09時30分:品川駅到着
10時00分:品川駅発(京急)
11時10分:三崎口駅到着
11時20分:三崎口駅発(バス)
11時40分:三崎港到着
12時00分:紀の代到着(海鮮丼ランチ)
13時30分:にじいろさかな号で水中観光
14時40分:三崎港発(バス)
15時00分:城ヶ島到着(白秋碑前下車)
16時30分:城ヶ島発(バス)
17時00分:三崎口駅到着
17時20分:三崎口駅発(京急)
18時30分:品川駅着
一日たっぷり満喫することができる日帰り旅行でした。
今回は運良く天気にも恵まれ、2月下旬にも関わらず日差しが暖かく、絶好の旅行日和でした。
もう1つおまけ要素は桜!
2月から三崎では桜を楽しむことができるんです!
一足早く満開の桜にお目見えです。こりゃキレイ!
最後に、僕が感じたみさきまぐろきっぷ旅行でのポイントをまとめます。
時間に余裕を持つこと
三崎に到着してからのバスは渋滞に巻き込まれる可能性があります。
海鮮丼を楽しむ時もお客さんが殺到すればそれだけ待ち時間が長くなり、後ろの予定に影響が出てくるため、時間に余裕をもったスケジュールを組むようにしましょう。
バス自体も時刻表通りに来ないことがあるので注意が必要です。
荷物は少なくすること
旅行を楽しむためには荷物を必要最小限にすることです。
絶対に使うものだけをコンパクトにまとめ、できれば両手が自由になるリュックやショルダーバッグがおすすめです。
普段はブログ執筆や作業のためにパソコンを肌身離さず持ち歩く僕ですが、さすがにこの日はパソコンを持参せず、身軽な格好にしました。
みさきまぐろきっぷには直接関係ありませんが、僕が個人的に好きな青春18きっぷを使った旅行でのおすすめ持ち物をまとめているので、興味がある方はどうぞ。
歩きやすい靴を選ぶこと
旅行は自分の足で歩くことがほとんど。
ましてや城ヶ島のゴツゴツした岩肌を歩くことも考えると、歩きやすい運動靴がおすすめです。
馬の背洞門ではヒールを履いた女性も何人か見ましたが、本当に危険なので絶対にやめたほうがいいです。
足の負担を軽くするぺったんこの靴がいいですね。
電車の移動時間を大切にすること
みさきまぐろきっぷを上手に使いこなすためには準備と振り返りがけっこう大事だったりします。
品川から三崎口までの電車移動1時間を使ってスケジュールを考えておきましょう。
帰りの三崎口から品川までの電車移動では、友達同士、カップル、家族連れに関わらず、「あの海鮮丼おいしかったね」「海きれいだったね」などなど、振り返りの時間として有効に使ってみましょう。
まとめ
以上、お得なみさきまぐろきっぷの日帰り旅行記でした。
金額以上のメリットを楽しむことができるお得なチケット、ぜひお試しあれ!