FP(ファイナンシャルプランナー)ほど人生において役立つ資格はないと思っています。
そんなFP3級を独学で勉強し、95点/100点(自己採点)で一発合格することができました。
ざっくり概要をまとめるとこんな風になります。
- 隙間時間を利用
- 勉強期間は約3ヶ月
- 買った参考書は1冊
- 使ったアプリ1つ(無料)
- 使ったウェブサービス2つ(無料)
この記事の目次一覧
FP3級を独学で取得する時のコツ
まず、FP3級を独学で取得した時の基本的な項目と流れについて紹介します。
具体的な独学の方法と流れはこの後で詳しく紹介しますね。
FP3級は独学で十分
まず前提として、FP3級は独学で十分です。高額なセミナーなんて通う必要はありません。
参考書は豊富に販売されていますし、今はネットでもFP3級の教材は山ほど転がっているのです。
勉強は基本的に隙間時間を使う
がっつり腰をすえて勉強する必要はなく、隙間時間を有効活用します。
僕がFP3級の勉強で使った主な時間は2つ。
- 会社の昼休憩(約30分)
- 電車の移動時間(約10分)
日によって仕事の都合で昼の勉強時間が取れないこともありますし、電車移動中もスマホゲームに気を取られたり寝てしまったりと完璧じゃありませんでした。
3ヶ月も勉強すれば十分
僕は3ヶ月かけてFP3級を勉強しましたが、おそらくこれはかなり長い期間だと思います。
その分、1回の学習時間が短かったので負担はかなり小さく、無理なく続けることができたと思っています。
詰め込み学習をすれば1ヶ月もかからないと思いますが、そもそも何の目的でFPを取得するのかをわすれないようにしましょう。
資格取得だけが目的なら詰め込みでもいいと思います。
でも一生使うお金の知識を習得するのが目的ならば、長く時間をかけて身につけるのが遠回りに見えて一番近道なんですよね。
参考書は1冊を使い込む
僕が実際に買った参考書はこの1冊だけ。

ページ数にすると215ページ。
一般的なFP3級の参考書と比べてもずいぶん薄い参考書です。
その分、重要なポイントが絞り込まれているので、6つの分野にわたる膨大な範囲を効率よく勉強するにはおすすめです。
分厚い参考書にびっくりした話
FP3級試験当日、会場近くにいた人たちが自分よりも明らかに分厚い辞書のような参考書を持っているのを見て「きっと1級か2級を受験する人だろう」と思っていたら、同じ3級受験の人でびっくりしたのを覚えています。
厚い参考書は試験範囲をしっかりカバーしてそうに見えても案外重要なポイントがぼやけてしまう可能性も・・・。
アプリと併用する
FP3級におすすめするスマホアプリがこれ。

暗記カードアプリ(無料)です。
昔ながらの紙の暗記カードでもいいですが、持ち運びや作成を考えるとアプリが圧倒的におすすめ。
エクセルで作ったデータを取り込みしたり出力できるので、データ管理が楽ちんです。
ウェブサービスを利用する
ネット上にはFP3級に関するお役立ちサービスがあります。
僕が使ったサービスはこの2つ。
これらの神サービスは嬉しいことに全て無料!
特に使い込んだのは『1. FP3級ドットコム』です。
試験会場でも僕と同じようにスマホからこのサービスを使っている人を何人も見かけました。
これさえあれば過去問題集を買う必要もなく、いつでもどこでも効率よく勉強できるんですね!
FP3級の具体的な独学方法
続いて具体的な勉強方法を紹介します。
- 参考書をアプリに転記
- 1分野が終わったら問題集を解く
- 隙間時間で暗記カードをひたすら覚える
- 【1】〜【3】を繰り返して6分野しあげる
- 過去問をひたすら解く
- まとめノートで総仕上げ
【1】参考書をアプリに転記
参考書を読み、わからない項目をひたすら暗記カードアプリに転記していきます。
エクセル管理が便利です。

FPは6つの分野にわかれているので、暗記カードも6つに分けて作成します。
暗記カードを作る時のコツは『マル・バツの答えは穴埋めに置き換える』ことです。
例えば次のような問題を穴埋めに置き換えるとこうなります。
『相続税の基礎控除は3,000万円+600万円x法定相続人の数で計算する、マルかバツか?』
→『相続税の基礎控除は◯円+◯円x◯で計算する』
具体的な数字や単語を自分で考える工夫をするわけです。
こうすることで計算に必要な数字も覚えることができますね。
僕の場合、参考書を読んで理解しながらアプリに転機する作業は会社の昼休みの時間を使っていました。
30分の休憩で10問くらい追加するペースです。決して早くはありません。
最終的に1分野50問〜60問くらいの数になりました。
【2】1分野が終わったら問題集を解く
1分野の暗記カードが出来上がったら、その分野の問題集にチャレンジします。
お金の寺子屋を使って対応する問題を確認しますが、この時に問題が解ける、解けないは気にしなくて大丈夫。
間違えた問題は同じようにアプリに追加していきましょう。
【3】隙間時間で暗記カードをひたすら覚える
【1】と【2】で作った暗記カードアプリを主に電車移動中の時間を使ってひたすら覚えます。
このアプリのいいところは、覚えたカードにチェックを入れると次から非表示にできること。
こうすれば覚えてないカードだけを効率的に覚えることができます(チェックを入れていても全表示に切り替えることも可能)。
ここで覚えることが問題集や過去問を解く知識のベースになるため、とにかくしっかり覚えましょう。
【4】【1】〜【3】を繰り返して6分野しあげる
ここまでの行程を6分野すべてで実践します。
わからないことを暗記カードに転記し、問題集を解き、隙間時間でひたすら覚えていく。
FPの試験は出題範囲が広いので覚える量が多くなりがちです。
根気よく1つ1つ取り組んでいけば必ずゴールがあるので、がんばりましょう!
【5】過去問をひたすら解く
一通り覚えたらあとは過去問を解きまくります。
FP3級ドットコムが非常に便利で、分野別に絞って出題したり正解率が表示されてやる気が出たり、本当にこれを無料で使わせてもらってもいいの!?ぐらいのクオリティなんですね。

今まで覚えたことで対応できる問題もあればそうでないものもあるでしょう。
繰り返し過去問をやっているとある程度のパターンが見えてくるんですが、そうなるとかなり知識が身についてきた証拠です。
【6】まとめノートで総仕上げ
何回やっても覚えられないことはまとめノートに記録します。
ややこしい係数(年金終価係数や減債基金係数など)はまとめて整理するほうがわかりやすいです。
相続の控除額に関する金額も2,000万円とか2,500万円とか似たような数字は一括して覚えましょう。

まとめノートは重要ポイントを中心にまとめ、試験直前の見直し項目として活用できますね。
過去問を解きながらまとめノートに目を通せばFP3級の対策は完璧です!
早く始めれば楽勝
計画的に勉強すればFP3級の試験は楽勝です。
過去問をひたすら解いていた時なんかは『試験が待ち遠しい』と感じることもありました。
一種の病気かもしれないですね(笑)。
僕は1日30分、もちろん勉強しない日もありますが、ゆっくり3ヶ月かけて試験対策してかなり余裕を持った日々を過ごしていました。
FPの目的を見直そう
資格を取ることが目的なら3ヶ月も掛ける必要はないです。
でも人生における知識と教養を身につけたいなら時間がかかってもじっくり腰を据えて向き合うべきです。
受験するモチベーションにもつながりますし、FPの勉強するだけでもお金に対するアンテナ感度が上がるので本当におすすめだと思います。