東京から伊勢神宮への旅行を計画している人に、ぜひ参考にして欲しいおすすめ観光モデルコース(2泊3日)を紹介します。
12月の3連休を利用した2泊3日をベースにしていますが、旅程を短くすれば1泊2日でも東京から伊勢神宮への旅行は可能です。
世界から注目を集める、神社の中でも最高峰のパワースポット『伊勢神宮』。
実は伊勢神宮への旅行は12月〜1月が強くおすすめです!
その理由もあとで紹介しますね。
この記事の目次一覧
東京から伊勢神宮旅行 1日目
1日目スケジュール
- 17時00分 東京駅出発(新幹線)
- 18時41分 名古屋到着
- 18時50分 名古屋駅で晩ごはん
- 19時33分 名古屋出発(快速みえ)
- 21時18分 伊勢市到着
- 21時30分 ホテル着
新幹線で名古屋まで
3連休初日は移動日です。
もっと早い時間帯から伊勢に行きたい人は、お昼頃に到着するよう組み替えてもいいですね。
僕の場合は夕方に東京を出発するスケジュールを組みました。
本当は青春18きっぷを使ったのんびり旅行もいいなぁと思っていましたが、今回はお金よりも時間を取りました。
実は僕、プライベート旅行で新幹線を使うのが今回が初めてです。
名古屋駅で晩ごはん
名古屋に到着後、次の快速みえが出発するまで40分ほどあるので、この時間を利用して晩ごはんタイム。
名古屋駅には、名古屋名物を取り扱うお店が立ち並ぶ「うまいもんストリート」という場所があるので、ここに向かいます。
ちょうど晩ごはんタイムのど真ん中だったのでどの店も大混雑でしたが、一風堂でラーメンをいただきます(名古屋でどうして博多ラーメンなのか?というツッコミは無視してください)。
おいしけりゃそれでいいんです、はい。
なんとかギリギリの時間で快速みえ(大人1人2000円)に乗り込み、伊勢市まで1時間50分の移動です。
Suicaでの移動はできません
ここで注意!
名古屋から伊勢市に電車移動する場合、Suicaは利用できません。
Suicaのエリアをまたぐことになるため、現金精算しか受け付けてもらえないんです。
しかも、乗車している快速みえ車内や目的地の伊勢市駅には、Suicaの入場記録を取り消す機械がありません。
一度名古屋に戻ってSuicaの記録を消さない限り、伊勢旅行中はずーっとSuicaの入場記録が残ったままになってしまうのです。
入場記録が残ったままになることによるデメリットは、伊勢市内でSuicaを使ってバスや電車に乗れなくなることです。
別の入場記録が残ったままだとエラーになるんです。
これにはやられてしまいました・・・。
伊勢市駅周辺の幻想的な空間
車内で現金精算を済ませ、伊勢市駅に到着したのは21時18分。
伊勢市駅の周辺は、伊勢神宮の外宮(げくう)に続く道がきれいに舗装され、夜は提灯(ちょうちん)の灯りが幻想的。
お店は閉まっていますが、夜の散歩もおすすめです。
宿泊先の「伊勢シティホテルアネックス」に到着し、1日目は終了です。
東京から伊勢神宮旅行 2日目
2日目スケジュール
- 08時50分 ホテル出発
- 09時30分 伊勢神宮 外宮(げくう)観光
- 10時30分 外宮出発(バス)
- 10時50分 伊勢神宮 内宮(ないくう)着
- 11時10分 昼食
- 12時15分 内宮観光
- 13時45分 内宮周辺のお店巡り
- 16時30分 内宮出発(バス)
- 17時00分 伊勢市駅到着
- 18時00分 晩ごはん
- 19時30分 ホテル着
旅行2日目は朝から曇り空。
天気はマメにチェックしておきましょうね。
この日は朝から外宮(げくう)をお参りします。
伊勢神宮はまず始めに外宮からスタートし、次に内宮(ないくう)をお参りするのが正しいルートなのです。
へんば餅を食べよう
伊勢市駅から歩く人がほとんどだと思いますので、その道中にある「へんば餅」は必ず食べることをおすすめします。
独特のモチモチした食感の米粉入りお餅でアンコを包んだお菓子。
2個160円、しかもお茶飲み放題という驚異の価格設定です。
伊勢の名物といえば赤福が有名ですが、それに負けず劣らず歴史があり、味は赤福を上回る(個人の感想)のがへんば餅なんです。
へんば餅の詳しい紹介はここで紹介しています。
伊勢神宮の外宮
へんば餅で軽く腹ごしらえしたあとは、いよいよ外宮を参拝します。
砂利がキレイに敷き詰められた参道を歩くたびに、なんとなく背筋がピンと張る感覚があります。
朝9時頃から参拝し始める人が多く、この時間でもかなり混雑していました。
伊勢神宮のお宮は20年に1度のペースで建物を新築し、神様に新しい建物にお引越ししていただく「式年遷宮(しきねんせんぐう)」という行事があります。
現在の建物の隣にある敷地に引越します。
天皇家や総理大臣など要人が出席する式年遷宮は、なんと1300年も前から執り行われているというから驚きです!
莫大な国費をかけて実施する一方で、
- どうして20年に1度なのか?
- そもそも式年遷宮の正式な目的は何?
という肝心なところが誰もわからないようなのです。
そりゃあ1300年も昔からやってる行事なんて、正式な記録が残ってるわけないですもんね。
外宮から内宮に移動
お参りを終え、外宮から出ているバスを使って内宮まで移動します。
大人1人430円(2018年12月現在)、本来であればSuicaが使えるんですが、名古屋駅の入場記録が残ったままなので、バス乗車の時にSuicaを使うとエラーが出て使えません。
地味〜に不便です。
外宮から内宮まで、バスでおよそ15分程度の時間です。
先に昼食がおすすめ
内宮に到着したのは11時頃のこと。
内宮周辺はお土産屋・食べ物屋が立ち並び、とにかく人だらけ!
それでも11時はまだ比較的人が少ない方なので、先に昼食を食べたほうがおすすめです。
11時の開店前から行列ができていた「奥野家」というお店で、名物の
- 伊勢うどん
- てこね寿司
を食べたんですが、まぁこれがおいしいのなんのって!!
僕は愛媛出身で、昔から香川のコシのあるうどんが大好きです。
伊勢うどんはコシがなく、箸で持ち上げると途中でうどんが切れてしまうほどの柔らかさ。
「これ、食べても大丈夫かなぁ?」と心配になっていましたが、見事にいい意味で期待を裏切られるほどにおいしいうどんでした!
真っ黒いダシが特徴で、見た目ほど濃い味付けではなく、スッキリとした後口。
てこね寿司は普通の海鮮寿司でしたが、これもおいしい。
大満足のお昼ご飯です。
伊勢神宮近くのランチを紹介したこちらの記事も御覧ください。
内宮を参拝
伊勢神宮の本番「内宮」の参拝です。
外宮同様にキレイに整備された境内は、歩くだけで身が引き締まる思いです。
木々の1本1本が樹齢数百年のものばかりで、どれも立派!
しっかりお参りします。
お守りを買うこともできるので、せっかく内宮に来たのであれば1つ買っておきたいところですね。
いざ、買い食いタイム!
内宮周辺には露天やお土産物屋が所狭しと立ち並んでいます。
休日ともなれば、お昼〜夕方は絶えず人が多く往来していて、真っ直ぐ歩くのも難しいほど。
赤福の本店の縁側でいただく赤福は格別ですね。
大人気のお土産街道「おかげ横丁」は、とにかく人、人、人の嵐!
納豆嫌いの僕ですが、勇気を出して食べた揚げ納豆が意外とおいしかったことにビックリです。
納豆臭さがほとんどないので、助かりました。
高級な牛肉で知られる松阪牛の産地「松阪」が近くにあることから、贅沢な松阪牛の肉を使った食べ物が多いのも特徴の1つ。
松阪牛を使った1つ300円のコロッケですが、揚げたてで美味しいのなんの!
サクサク、ホクホク、ジューシーの3拍子がそろったおすすめの逸品です。
晩ごはんは豚捨(ぶたすて)がおすすめ
いよいよ晩ごはんタイム。
実は外宮の周辺で事前に目星を付けていたうなぎ屋「喜多や」があったのですが、うなぎ品切れのため閉店していました・・・。
どうしたものか、と散策していると、見つけましたよおすすめのお店。
そう、豚捨(ぶたすて)!
良質な肉を取り扱うことで知られる豚捨は、伊勢発祥の人気すきやき店。
東京駅の隣にあるKITTEにも支店があり、多くの人に愛されています。
伊勢に来たら、ぜひ豚捨の上牛丼(1,530円)を食べて欲しい!
この世のものとは思えないほど絶品の牛丼です。
上質な肉の旨味が口の中に広がり、今まで食べたどんな牛丼よりもおいしいんです。
一緒に注文した生姜焼き定食も、生姜焼きの中では群を抜いておいしい味なんですが、上牛丼はそれ以上に半端ないおいしさです。
騙されたと思って上牛丼を食べてみてください。
牛丼の新しい世界にきっと目覚めることでしょう。
おすすめの牛丼についてはこちらの記事で紹介しています。
ホテルに戻り、タクシーを予約
夕食後は伊勢シティホテルアネックスに戻り、翌朝の6時にタクシーを予約しました。
え?なんで朝6時からタクシーを頼むのかって?
それは、早朝から内宮に行くためです。
伊勢神宮は朝5時から参拝可能なんですが、僕が朝から内宮を目指す理由は参拝することではありません。
内宮から見る神秘的な朝日(日の出)をなんとしてもこの目で確かめたい!写真に収めたい!という想いがあったのです(詳しくはこの後で)。
近くのタクシー会社に片っ端から電話しましたが、
- すでに予約でいっぱい
- 朝6時はまだ営業してない
- 配車センターの受付が終了している
などの理由でかなり苦戦。
なんとか1台確保し、この日は早々に床につきます。
東京から伊勢神宮旅行 3日目(最終日)
3日目スケジュール
- 06時00分 ホテル出発(タクシー)
- 06時20分 内宮到着、朝日まで待機
- 07時40分 ご来光(朝日が見えた)
- 09時00分 伊勢市駅着
- 10時20分 伊勢市駅発(快速みえ)
- 12時00分 名古屋着、ランチ
- 14時33分 名古屋発(新幹線)
- 16時15分 東京駅着
楽しかった伊勢旅行もいよいよ最終日。
でも僕にとってはメインイベントが待ち構えている日でもあったのです。
内宮の鳥居越しの神秘的な朝日
朝6時にホテルに呼んでおいたタクシーに乗り込み、伊勢市駅のロッカーに荷物を預け、内宮に向かいます。
内宮に着いたのは6時20分頃ですが、僕と同じように朝日を見ようと、すでに20人ほど場所取りの先客がいたのです。
伊勢神宮の内宮入口には鳥居があり、鳥居越しには山が見えます。
不思議なことに、冬至の日になると、鳥居越しに見える山のど真ん中から朝日が昇るのです。
昔の人はこれを知って鳥居を作ったのでしょうか?
朝6時の真っ暗な頃から鳥居の前で待ち構え、寒空の下待つこと1時間半。
ようやくお目見えする神々しい朝日がこちら。
どうでしょう、めちゃくちゃ神秘的ですよね!
伊勢神宮ということもあり、ご利益がありそうです。
この様子を自分の目で見たかったんです。
写真に収めることができ、本当によかったです。
伊勢神宮の日の出を確実に見るための7つのコツを紹介しているので、興味ある方はぜひ御覧ください。
伊勢神宮を早朝参拝しよう
朝日を見たあとは、ぜひ早朝参拝しましょう。
人が少なく、朝の冷たい空気がピンと張り詰め、厳かな雰囲気が漂う伊勢神宮。
歩いているだけでパワーが溢れてくる感じがあります。
この日も朝からへんば餅
早朝参拝を終え、バスで伊勢市駅まで戻った後は、昨日に引き続いて朝からへんば餅を食べました。
それほどまでにおいしいんですよ、へんば餅って。
お土産でも持って帰れますが、賞味期限が翌日までしか持たないのが残念なポイント。
冬場限定で地方発送もやってるようなので、ぜひ買って欲しい!
どうやら電話で申し込む必要があるみたいですね。
名古屋に移動
伊勢に別れを告げ、快速みえを利用して名古屋まで移動します。
名古屋駅に到着したら、忘れずにSuicaの入場記録を取り消しておきましょう。
これでやっとSuicaを使えるようになりました。
Suicaが使えないだけでこんなに不便になるとは・・・
お昼時ということもあり、どの店も混雑していましたが、名古屋らしく味噌カツを食べます。
新幹線で東京に戻る
東京への帰りも新幹線
長旅を終え、疲れも出ていたこともあり、新幹線で東京まで戻ることに。
車内では写真や動画で楽しかった伊勢旅行を振り返ります。
この瞬間も楽しいんですよね!
東京から伊勢神宮への旅行まとめ
今回の伊勢旅行のポイントをまとめました。
寒いけど12月〜1月の時期がいい
内宮の鳥居越しに朝日が見られるのは、1年のうちでも冬至を挟んだ前後1ヶ月、つまり約2ヶ月間だけです。
朝は寒く、天気によっては朝日が見られないこともありますが、あの神々しい様子はぜひ自分の目で見て欲しいと思います。
旅費を抑えたいなら青春18きっぷもおすすめ
新幹線の代金を削り、代わりに青春18きっぷで移動する方法もおすすめ。
東京から伊勢市までの区間を青春18きっぷで移動すると、
- 片道1人約2,300円
- 所要時間9時間
です。
東京を始発で出発すると、伊勢市には同じ日の13時頃に到着する計算です。
移動時間はかかりますが、使い方によっては観光の時間を十分に確保しつつ、1泊2日の旅行も可能です。
へんば餅を食べて欲しい
伊勢は赤福だけではありません。
ぜひ、へんば餅を食べて欲しいんです。
2日連続で朝から食し、さらにお土産で自分用に買って食べたにもかかわらず、それでもまた食べたくなる不思議な魅力があるんです。
豚捨の上牛丼を食べて欲しい
外宮近くにある豚捨で、ぜひ上牛丼を食べて欲しいです。
一度食べたら病みつきになること、間違いなしです。
もしこのレベルで吉野家が牛丼を展開することになったら・・・毎日でも通いつめたくなりますね。
靴は運動靴がおすすめ
徒歩移動が基本になるため、足への負担が大きくなります。
内宮・外宮は砂利が敷き詰められているので、アスファルトの上を歩く時よりも足への疲労度が増す気がします。
伊勢神宮の歴史を勉強しておく
伊勢神宮の歴史や行事、お宮の基本的な知識などを事前に知っておくだけで、参拝した時の感動が2倍にも3倍にも膨れ上がります。
楽しい伊勢旅行を!
今回の旅行があなたの役に立てば幸いです。
楽しい伊勢旅行をしましょう!