こんにちは、ゆーすけ(@yusuke_plmrstn)です。
タクシー運転手も大変だ。
そんな風に感じてしまう記事を見つけました。
「深夜のタクシー、客の行先は自殺の名所の東尋坊、乗車拒否できるのか」
というなんとも興味深い内容です。
タクシーはたまに使う程度ですが、つくづく大変な職業だよなぁと感じます。
今日は運ちゃんの立場に立って考えてみたいと思います。
この記事の目次一覧
乗車拒否とは
乗車拒否とはその名の通りお客さんに対して「乗せません」と意思表示すること。
ただしタクシー運転手は基本的にお客さんの乗車拒否はできないそう。
つまり手をあげてタクシーを拾われた時点で運転手さんはお客に従わなければならないという運命が待ち受けているわけです。
ただしもちろんこれには例外があります。
(1)半額の料金で行くように要求するような場合
(2)定員オーバーになる人数での乗車を要求するような場合
(3)高速道路料金を運転手に負担するよう要求するような場合
(4)一方通行なのに『逆走していけ』などと、道路交通法違反で走るように要求するような場合、覚醒剤の密売所に案内しろなど公序良俗に違反するような場合
(5)地震などの天災で、通行が困難な道路を通らざるをえないような場合
(6)ガソリン缶など危険な物を持ち込もうとした場合
(7)行き先を告げられないような泥酔した者
道路運送法、旅客自動車運送事業運輸規則という決まりの中で定められています。
僕のようにひねくれた人間だと例えば「(1)半額の料金で行くよう要求されたとき」なんかは、じゃあ3割引きでお願いしたら大丈夫なのか、とか考えてしまうわけです。
もちろん割引などできるはずもないのでそういうお客も会社の規則で乗せないよう対策でもしてるんでしょう。
東尋坊に行くよう言われた場合
で、肝心の記事の内容。
夜中に乗せた客が東尋坊を行先で指定してきました。
果たして運転手はこの時に乗車拒否できるんでしょうか。
結論からいうと、乗車拒否はできない、が答えです。
東尋坊というと自殺のメッカ。
しかも夜中に東尋坊に行きたいなんていう人、これは自殺するに違いないと大体の人は想像力を働かせます。
かといって「自殺しにいくんですか?」なんて質問もできないし、質問できたとしても「星空を見たいんです」と客が言えばそれ以上追及できません。
乗車拒否できる正当な理由の中に「公序良俗に違反する場合」がありますが、客が東尋坊に行きたいというだけでは目的がハッキリせず、それが公序良俗に違反するとまでは考えづらいというのが理由だそう。
ケーススタディ
お客である以上正当な理由がないと断れないタクシー運転手さん。
酔っ払いを乗せた場合は乗車拒否できる可能性がありますが、じゃあこれが例えばものすごい異臭がするような人が乗ってきたらどうか。
生理的なことを理由にする乗車拒否は難しいかもしれませんが、たとえば臭いを嗅がないため常に鼻を押さえる必要があり、運転する上で安全を確保できなかったということを理由にすれば成り立つかもしれません。
他には明らかな長距離の場合はどうか。
たとえば東京から長崎までというような常識はずれの距離の場合は引き受ける前に一度会社に確認して引き受けてもいいかどうか確認したり、ガスが持たないことを理由にして断ったり、とにかく安易に受けないようにします。
そういえば昔こち亀の両津が長崎から東京までタクシーで帰ってきたストーリーがあったなぁ。まぁマンガの話だからと言ってしまえばそれでお終いなんだけど。
タクシー運転手は強い!
いったい何のことだ、と思うかもしれませんが、決して運転手が力持ちということじゃありません。
後部座席に知らない人を乗せて密室空間で移動するタクシー。
よくよく考えてみるともし犯罪者を乗せてしまったら自分の命が危険にさらされることになります。
気分よく運転していたら後ろからいきなり包丁をつきつけられて・・・なんてことになることだって考えれます。
日本は平和な国なので後部座席と運転席の間の空間は何もありませんが、海外のタクシーはドライバーを守るために防犯板が取り付けられていることがあります。
ここまでやってくれれば日本のタクシー運転手さんも安心ですが、なぜか導入されていない・・・。
こんな状態で運転できる運ちゃんは強い!(メンタルが)
まとめ
酔っ払いの相手をしないといけない、道を間違えたら怒られる(当然か)、深夜も運転しないといけないなど、想像以上に過酷なタクシー運転手の仕事。
そりゃたまには乗車拒否もしたくなるよね、と同情もありますが、利用する側からすると最後まで気持ちよく使いたいもの。
乗車距離されないよう体臭には気を付けようと思ったゆーすけなのでした。
相手の立場になって物事を考えるの、大事!