突然ですが、皆さんは会社で出世(昇進)したいと考えていますか?
私は出世にはメリットがないのでしなくていいと考える派の人間で、出世することにも魅力を感じていません。
世の中には色々な考え方をする人がいますが、私のように出世することに強い意欲を持たない若者も増えている現状をよく耳にします。
果たして出世を選ぶことが正しいのでしょうか。それとも出世しないことを選ぶのが正しいのでしょうか。
この記事の目次一覧
出世するメリット
会社で出世するということはすなわち、役職が付いて現場よりも管理する側にまわり、部下をまとめ、今まで以上に会社の利益のために働くことを意味します。
給料は増え、会社での地位は上がり、仕事にやりがいを感じ、周りからの評判も良くなり、付き合う人が変わって人脈が増え、家族や友人からも賞賛されるでしょう。
金融機関でローンを組む時にも肩書が付いていれば信用度が増すと言われています。
そういう意味で、出世にはたくさんのメリットがあり、1人の人間として世間から認められるためのステップといえるかもしれません。
少し古いデータですが、2015年の若手社員の出世・昇進意識に関する調査によると、彼らが出世したい理由は、
- 給与、年収が上がるから
- 自分の成長が実感できるから
- 高い目標を持って働けるから
の3つが主要項目です。
お金が理由の1位に来るところなんかは願望に素直でいいんじゃないでしょうか。
サラリーマンの平均年収は下がる一方なので、出世しない限り給料は良くても横ばいのまま。
やはり出世による給料、年収アップは魅力的でしょう。
年収アップは欠かせない魅力
出世するデメリットとは
メリットの裏側には当然デメリットも存在します。
出世することによって今までの業務内容が一変し、仕事量は確実に増えます。
平社員の頃よりも数字(業績)に対する責任が増え、部下の失敗に対しても責任を負う必要があります。
残業時間が増えても残業代はつかず、たまった仕事を片付けるために休日出勤も増えるでしょう。
ポジションによっては仕事終わりに偉い人同士での懇親会に頻繁に出席する必要があったり、ひょっとすると接待ゴルフに駆り出される可能性もあります。
2015年の若手社員の出世・昇進意識に関する調査によると、彼らが出世したくない大きな理由は、
- ワークライフバランスのとれた生活をしたいから
- 責任の範囲が広がるのが嫌だから
- 出世しても給与・年収がそれほど上がらないから
の3つです。
要するに、出世すると自分の時間がなくなり、仕事とプライベートを両立することが難しくなることに対して不安を感じているようです。
「仕事が忙しいのは当然だ。出世するとはそういうもんだ」
と割り切って考えられる人は出世を目指すと幸せになれるでしょう。
「いやいや、給料よりも自分の時間が大切だ」
と考える人は出世しない道が幸せなのかもしれません。
自分の時間を大切にする人が増えた
出世したくないと考える理由
同じ部署で働く忙しそうな上司を見ていると、将来自分も同じようなライフスタイルになるんだろうなと想像できます。
そんな姿を見ていると、自然と出世したくない気持ちが高まるのは当然です。
しかし自分の中で出世に対する気持ちが小さくなった最も大きなきっかけは複業を始めたことです。
ブログ、デザイナー、ライター、カメラマンなどなど、本業と別に複業を持つことで働き方に対する考え方が変わりました。
今までは会社でしかお金を稼ぐことができませんでしたが、今はやる気さえあれば色々な可能性が広がっています。
- 収入面のプラスがある
- 新しいことにチャレンジして成長を実感し、スキルと知識、経験が身につく
- 自分で決めた目標に向かって努力する喜びがある
私がこれまで取り組んできた複業を通じ、この3つを実感しています。
でもこれ、よく考えると出世による3つのメリットと全く同じなんですよね。
普通の人が出世することで得られるメリットを、私は複業を通して体感しているというわけ。
私は、収入だけを目的にしてスタートする複業(副業)は長続きしないという考えを持っているんですが、こういうメリットをちゃんと考えておくべきなんですよね。
さらに、頑張れば頑張った分だけ収入につながったり、会社のように場所に縛られることもなく、自分の裁量で仕事量を決めることも可能です。
会社で出世して忙しくなってプライベートな時間を侵食されるくらいであれば、出世を目指さなくとも十分にやっていけるんじゃないかと考えています。
出世することでしか得られないもの
一方で、会社で出世することでしか得られないものもあります。
まずは肩書きです。
課長、部長、役員などなど、出世して偉くなると肩書きが付きます。
肩書きがあると会社では一定以上の評価を得ている人とみなされ、自然に周りからの見る目が変わるでしょう。
次に人脈です。
出世すると会社で付き合う人も変わり、新しい人脈が増えます。
そこでの出会いがきっかけになって人生に大きな影響を与える出来事があるかもしれません。
人を育てる喜びもそうかもしれません。
部下を持ち、指導して成長していく姿を見るのは楽しみと考える人もいるはずです。
出世でしか得られないものもある
価値観の多様性
私達の親、もしくはそれ以上の世代の人たちは、物が満足にない世の中で育ちました。
人並みの生活水準を手に入れるために必死になって働くのが当然の時代でした。
高級車や家、家電にアクセサリーに洋服など、物欲を満たすためにがむしゃらに働くことが出来ました。
ところが今の時代は物に溢れ、安価で高機能な物に囲まれるようになり、無理して高いものを買い求めなくとも普通に生活できる世の中です。
上を見ればきりがありませんが、上を見ずとも自分がある程度満足するレベルで無理なく生きていくことが可能な時代です。
そんな時代に生きるサラリーマンは、自己を犠牲にしてまで会社で高い給料を稼ぐことに対して価値を見いだせなくなっています。
自分は何のために働き、何のために出世を目指すのか。
給料はそこそこでやっていけるから、プライベートな時間を自分磨きのために使ったり、家族のために使ったり、要するに価値観のシフトがすでに始まっている世の中なんです。
自分の価値観を大切に
出世しないことは逃げではなく前進である
- 年収アップは欠かせない魅力
- 自分の時間を大切にする人が増えた
- 出世でしか得られないものもある
- 自分の価値観を大切に
私は出世を目指していませんが、それは決して現状からの逃げではなく、現状維持することでもありません。
しかしそれは、目標も意欲もなく、出世もしないで会社にいるだけで日々のらりくらりと生きることとも違います。
自分を今以上に成長させ、新しいことに挑戦し、金銭面でも精神面でもより豊かな人生にして前進するため、私は出世ではなく複業を選びました。
やりがいを持って複業に取り組むことがこれほどまでに楽しいことだとは、ブログをスタートした4年前には想像もしていませんでした。
毎日嫌な気持ちで出社して仕事をし、家と会社の往復で平日が終わり、週末も寝て過ごしてあっという間に一週間が終わる。
そんな後ろ向きな気持ちを抱えたままなんとなく出世して忙しく働く毎日を送る人と、出世しなくても生き生きとやりがいを持って働く人と、どっちが幸せなんでしょうか。
私は間違いなく後者だと思っています。

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