ストリートビューの使い方から撮影の裏側まで教えます

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ゆーすけ(守屋祐輔)

ブログに加え、デザイン、カメラマン、執筆をこなすサラリーマン。通称パラレルブロガー。のんびりしてそうでホントにのんびり屋。プロフィールはこちら。運営サイト:サインを作るならご署名ネット。早起き・朝活情報の早起きのプロ。クラシックミニ専門サイトの32miniドットコム

こんにちは、パラレルブロガーのゆーすけ(@yusuke_plmrstn)です。

僕は2014年から2015年までの約1年半、Googleでストリートビューのお仕事をしていました。

こちらのプロフィールでもちょこっと紹介しているので興味のある方はぜひ御覧ください。

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ゆーすけプロフィール

実は一口にストリートビューといってもその種類は多岐に渡り、一般的に想像されるであろう道路のストリートビューとは違うタイプのストリートビューも存在します。

そこで今回はストリートビューの紹介から使い方、そしてほとんど知られていない撮影の裏側までご紹介したいと思います。

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ストリートビューの種類

まずストリートビューの紹介から。

ストリートビューはグーグルマップで提供されている連続した360°パノラマ写真が見られるお馴染みのサービス。

その特徴はなんといっても自分がその場にいるかのようなバーチャル体験ができることにあります。

写真をグリグリと360°回転して上下左右を見渡せたり、矢印をクリックすると次の画像に移動して本当に自分が歩いているかのようなリアルな体験をすることができます。

行ったことがない場所でもストリートビューがあればお手軽にぷち旅行を楽しめたり、例えば駅からの移動経路を調べておけば迷わず目的地まで移動できたりと使い方は様々。

そんなストリートビューですが、大きく分けると次の3つの種類に分類することができます。

① 道路のストリートビュー

Car

最も認知度と利用頻度が高いであろうお馴染み道路のストリートビュー。
ストリートビューと聞くとまず誰もが想像するのがこのタイプですね。

撮影は特殊なカメラを搭載したグーグルカーが道路を走って撮影します。

SNSで「グーグルカー見つけた!」なんて投稿がたまにありますが、実はグーグルカーが撮影する場所って事前公開されているの知ってました?

詳細はこちらのページから確認してください。

② 山・海・施設内のストリートビュー

Trekker

2つ目のストリートビューは山や公園、商業施設や美術館の内部、さらには海など、車が入れない場所を撮影したものです。

僕が関わっていたのはまさにこの2つ目のストリートビューの仕事でした。

正式名称は「ストリートビュースペシャルコレクション(略:スペコレ)」と呼ばれるものです。

Trolley

撮影方法はカメラを搭載した台車(トロリー)やリュックサックタイプのもの(トレッカー)、さらには一眼レフを使ったもの(トライポッド)などがあります。

ストリートビューカメラの紹介で↓のような自転車タイプのカメラがよく紹介されることがありますよね。

Trike

これはスペシャルコレクションで使っていたトライクと呼ばれる初期の頃のカメラで、現在日本ではすでに使われていません

代わりにトレッカーが開発されたのでトライクはお役御免となり、使われなくなったトライクはGoogle社内に飾られています。

③ 店舗内のストリートビュー

Tripod

3つ目はお店や店舗内部のストリートビューです。

これはインドアビューと呼ばれるもので、撮影には一眼カメラ(トライポッド)を使います。

2番目のスペシャルコレクションと似ていますが、わかりやすくいうとインドアビューは比較的狭い店舗向け、スペシャルコレクションはより大きな商業施設向けというとイメージしやすいかもしれません。

インドアビューはGoogleから認定を受けたフォトグラファーであればビジネスとして店舗からお金を受け取って撮影・公開することが可能です。

ちなみに僕も認定フォトグラファーとしてGoogleから認められています。

 

ストリートビュー撮影の流れ

僕がGoogleで携わっていた仕事は2番目のスペシャルコレクション(山・海・商業施設などの撮影)と呼ばれるものです。

そのためここではスペシャルコレクションに絞って具体的に撮影から公開までの流れをご紹介します。

撮影する場所を決める

撮影したい場所をチーム内で決めます。

具体的な基準はあとで紹介しますが、簡単にいうと話題性のあるところを優先して決めます。

撮影許可を取る

候補地が決まれば施設管理者から撮影許可をもらいます。

スペシャルコレクションの撮影場所のほとんどは私有地や施設なので勝手に撮影することはできません。

人気観光地でも版権の問題で撮影許可が降りなかったり、ストリートビューに公開されることで人が集まりすぎてしまうので許可が降りなかったり様々な理由で断られることがあります。

撮影経路・撮影日を決める

無事に許可をもらうことができれば撮影する経路や撮影日の調整に入ります。

商業施設であればバックヤードは撮影しませんが、それ以外の通路で撮影できる場所は基本的に全て撮影します。

日程を決める時はカメラマンと撮影機材のスケジュールを合わせ、さらに撮影場所の都合も考えて調整します。

人気観光地で人が多く集まることが予想される場合は営業開始前や深夜、お休みの日を利用して撮影します。

撮影したデータの確認

撮影が終わったらデータを社内システムのプロセスにかけます。

この時に画像が360°ステッチ(結合)されてパノラマ画像として仕上がったり人の顔に自動的にボカシが入るようになっています。

無事にプロセスが終わるといよいよ公開に向けた作業に入りますが、画像がキレイにステッチされているか、人の顔のボカシが外れていないか、公序良俗に違反するものが写り込んでいないかなど入念なチェックを行います。

公開

決められた公開日に一般公開して一連の作業は終了となります。

場所の選定から公開までで約3ヶ月〜4ヶ月かかる作業です。

ものによってはタイミングを合わせて一斉に公開することもあるので、撮影したまま1年以上も寝かせておくケースも多々あります。

 

ストリートビューの裏知識

それではあまり知られていないストリートビューの裏知識の紹介です。

OKRが基準になる

ストリートビュープロジェクトではOKRと呼ばれる目標値が設定されており、その数字を達成するために日々仕事をするのですが、スペシャルコレクションにおけるOKRは撮影した場所の数であったり公開した数になります。

場所選定の基準は話題性とビュー数

撮影候補地となるのは季節限定物(桜の名所、紅葉の名所など)や話題性のある場所(世界遺産に認定された、地域復興など)、もしくは人気観光地で認知度の高い場所のようにビュー数(ストリートビューへのアクセス数)を集められるところが基本となります。

もしくはOKRで決められたテーマに沿った場所が選ばれることもあります。

例えば今季は遊園地を中心に撮影するといったOKRであれば人気テーマパークやそれに関連する施設が対象になるかもしれません。

今後は東京オリンピックを視野に入れて東京近郊のスポーツ施設が選ばれるということも考えられますね。

カメラマン数人で日本全国を撮影する

スペシャルコレクションの撮影はカメラマン数人がすべてをまわしています。

撮影機材を車に積み込み、東京から車を走らせて日本全国を移動して撮影します。

手押しタイプのトロリーは車に積んで移動するしか方法がなく、そのため撮影地が九州であろうが北海道であろうがとにかく車で移動しまくります。

沖縄はどうするの?と思うでしょ?

沖縄の場合は車にトロリーを積んでフェリーで車ごと輸送し、カメラマンは飛行機で現地入りして車を受け取って沖縄を運転します。

撮影機材はGoogleオリジナルのもので代替えがききません。そのためこういうところはアナログにやるしかないんですね。

トレッカーと呼ばれるリュックサックタイプのカメラは特殊ケースに入れて宅急便で送ることが可能なため、撮影スケジュールによっては機材だけ先に送ってカメラマンが現地で機材を受け取ることはあります。

しかしトレッカーも基本的には東京から車で運びます。

再撮影はしない

よく問い合わせを受けていた質問で「施設内部のレイアウトが変わったから再撮影してほしい」というものがありました。

がしかし、基本的にGoogleは再撮影は行いません
そこまでリソース(人、機材)を割けないからです。

撮影するには色々とスケジュール調整が必要になるのは上で説明した通りですが、とにかく時間と労力が必要な作業です。

一度再撮影を受け付けてしまうと自分のところも再撮影して欲しいという声があがってしまい対応できなくなる恐れがあります。

ストリートビューには撮影した年月が表示されるため、あくまでも撮影当時の様子を掲載しているんだよという解釈になります。

再撮影するケースもある

いきなり矛盾したことをいいますが、再撮影する場合もあります。

それはGoogleが再撮影したいと思った時です。

どんな時に再撮影したいと思うのか、それはやはり話題性のある場所であることが条件になります。

撮影費用は無料

撮影に一切料金はかかりません。すべて無料で撮影してストリートビューとして公開します。

インドアビューで一眼レフを使って店舗内を撮影しようとした場合、相場は3万円〜5万円が一般的な価格です。

狭い店内でそのレベルなので、例えば大型商業施設の管理者が自分のところのストリートビューを撮影して欲しいと考えて自前で申し込んだとするとウン百万円という単位になります。これが無料になるんだからかなりのメリットといえるでしょう。

さらに、認知度の高いストリートビューへの掲載ということで話題性もあり、施設のHPに掲載するなどすれば広告ツールとしても利用できます。

過去の写真と見比べることができる

ストリートビューには過去の画像と現在の画像を切替えて表示するタイムマシンという機能があります。

タイムマシン機能を利用できるのは再撮影した場所のみで、ストリートビューの画面に↓のような時計マークが表示されていることが目印です。

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トレッカーはレンタルしている

リュックサックタイプのトレッカー、実はこれGoogleから借りて撮影することができます(ストリートビューカメラローンプログラム)。

とはいってもトレッカーを個人で借りることはできず、企業や団体で申し込む必要があります。
(トレッカー以外のカメラなら個人もOK)。 

しかし申し込んだからといって必ずレンタルできるものでもなく、ここでも大事になるのはビューを集められる場所かどうかがカギになります。
要するにGoogleが撮影したいと思う場所かどうか、が大事なポイントなんですね。

OKRに沿った場所からの申込みであれば高確率でGoogleからOKの連絡があるはずです。

ただしトレッカーは屋外の撮影のみ対象です。

施設内部を撮影するトロリーは操作と撮影方法が難しく貸出はしていません(輸送の問題もあるしね)。

今は360°撮影が可能なカメラの種類も豊富になり、ストリートビューカメラローンプログラムに申し込むと撮影場所と機材のスケジュール繰りにあわせて最適な機材がGoogleから貸し出してもらえるようになっています。

詳しくはこちらをどうぞ。

スペシャルコレクションはこんなものたち

撮影したスペシャルコレクションはテーマごとにまとめて紹介されています。

Googleが提供しているギャラリーから御覧ください。

Googleマップ上の青い線=ストリートビュー

Googleマップを開き、右下にいる黄色い人形をクリックするとマップ上に青い線が表示されますが、この青い線がストリートビューが通っているところを指しています。

Map

ちなみにこの黄色い人形はペグマンという名前があります。が、あまり知られていません。

青い線をよーく見てみると道路に沿って走っているもの、施設の中を通っているもの、ぐちゃぐちゃと交差してよくわからないことになっているものがありますね。

道路に沿って走っているもの

Map2

オレンジの枠で囲んだ道路に青い線が縦に4本並んでいます。

東京の道は地上と地下にわかれていることが多く、このストリートビューも地上の青い線、地下の青い線にわかれているんですね。

画像をクリックして進んでいると地上の画像がいきなり地下にジャンプしたり急に戻ったりする現象がありますが、その原因はこれです。
青い線同士が近い場所で並行に走っているので画像がごちゃごちゃになっているんですね。

バグの一種ですが、Googleマップの残念な仕様としかいいようがありません。

施設の中を通っているもの

Store

次の青い線ですが、明らかにビルの中を通っていることがわかります。

車でこんなところ撮れるわけありませんよね、こういう商業施設だったり建物の中を撮影しているストリートビューがスペシャルコレクションというわけです。

ぐちゃぐちゃと交差しているもの

Spiderweb

青い線でも画像のように幾何学的な模様でぐちゃぐちゃとしたものがあります。

これはスペシャルコレクションで撮影したJR東京駅の様子ですが、ものすごい模様ですよね。

ストリートビューで撮影した通路は青い線で表示されるといいましたが、実はこの画像のような幾何学的な模様1つ1つ通りにきっちり撮影しているわけではありません。

バグの一種ですが、あまりにも線同士が近すぎるとこのように勝手につながって見えてしまう仕様になっているんです。

これはスパイダーウェブ(Spiderweb:蜘蛛の巣)と呼ばれる現象で、スペシャルコレクション特有のバグです。

トレッカー驚きの撮影方法

リュックサックタイプのトレッカー。

これはカメラマンが背負って歩いて撮影するのが基本的な使い方ですが、実はGoogleではカメラだけ取り外して様々な撮影方法を取り入れています。

船に載せる

Boat

機材を漁船やボートにくくりつけて海上や河を走って撮影します。

こちらの記事ではストリートビューカメラローンプログラムでトレッカーをレンタルした団体が東京近郊の河を撮影した時の様子が紹介されていますね。

Googleストリートビュー 「トレッカーパートナーズプログラム」に参加して、 「RIVER VIEW」を撮影してみた! |ミズベリング|MIZBERING

電車に載せる

Train

こちらは海外のスペシャルコレクションの例。電車に乗せて風景を撮影しています。

滑車に載せる

Amazon

これも海外ですが、アマゾンの森林の間にはしらせているzipline(ロープと滑車)にトレッカーを吊るして撮影しています。

ラクダに載せる

Camel

トレッカーをラクダに載せて砂漠を撮影しています。
目を疑いたくなる光景ですが、マジですこれ。

ちなみに撮影したのはアラブ首長国連邦にあるリワ砂漠という場所です。

番外編:海の中の撮影

Ocean

これはトレッカーでない番外編ですが、海の中のストリートビューもあります。

SVⅡと呼ばれる特殊な機材です。

ジンベイザメ、すげー!

 

ストリートビューを撮影しました

僕がやっていた仕事は撮影場所の選定〜公開までのプロセスですが、実はゆーすけ、トレッカーを背負って撮影したこともあります。

幕張メッセ(千葉県)

その場所はというと千葉県にある幕張メッセです。

大型イベントが開催される場所として有名な施設ですが、ここの屋外は僕が撮影しました。

その証拠がこちら。

Makuhari

本来カメラマンが写り込むことはないのですが、この場所はガラスになっていて偶然に自分が写り込んでしまったんですね。

こんなハプニングもありつつ、やはり自分が手掛けた作品がこうやって形として残るのは嬉しいですね。

実際の幕張メッセのストリートビューはこちらです。

大槌湾(岩手県)

そしてもう一箇所撮影した場所があります。

それは岩手県にある大槌湾という場所。

先ほどボートにトレッカーをくくりつけて撮影する方法をご紹介しましたが、くくりつける手段に辿り着く前段階でテスト撮影として人がトレッカーを背負ってボートに乗り込み、舳先(へさき)に座ったまま撮影する方法を試したことがあります。

それをやったのが僕でした

結果として人が座るのは危険という判断になり、この撮影方法を試したのはこの時が最初で最後という記念すべき撮影でした。

Yusuketrekker

湾内は穏やかで撮影が始まった時は快適そのものだったのですが、いざ外海に出るとちょっとの波でボートが揺られ、舳先に座っていた僕は体を安定させるのがやっとの状態。

カメラの重心が上にあるため波でボートが揺れるたびにカメラが右に左に揺れて身体ごともっていかれます。少しでも油断したらカメラを背負ったままボートから転落する一歩手前でした。

いやぁあの時は怖かった。でもいい思い出(マゾ)。

ゆーすけが撮影した大槌湾のストリートビューはこちら。

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今後のストリートビューに期待!

ストリートビューは今後もますます新しいサービスを提供してくれるはずです。

最近ではAppleやLINEが独自の地図サービスでストリートビューと同じようにバーチャル体験ができるようなシステムを構築するべく車両を走らせて道路の写真を撮影する姿を見かけることがあります。

しかしこれほどまでにGoogleマップが普及し、ストリートビューが一般的になった昨今、Googleの牙城を崩すのは至難の業です。

これからどんな新しい機能が搭載されていくのか。

ストリートビューに期待です!

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