こんにちは、パラレルブロガーのゆーすけ(@yusuke_plmrstn)です。
普段から利用しているオーダーメイドシャツ専門店 “Original Stitch ”が販売している「形状記憶を超える生地 “Hybrid Sensor(ハイブリッドセンサー)”」を実際にオーダーし、着てみたレビューをお届けしたいと思います。
果たして高い値段に見合った性能はあるんでしょうか。
Hybrid Sensor以外の記事の詳しいレビューはこちらの「Original Stitchおすすめ生地レビュー!着心地やシワなど細かく紹介」にまとめているので、あわせて御覧ください。
この記事の目次一覧
Hybrid Sensor(ハイブリッドセンサー)とは
Original Stitch が提供する生地の1つに “Hybrid Sensor(ハイブリッドセンサー)”と呼ばれるものがあります。
名前だけ聞くととても布地とは思えないネーミングですが、実はこれ、スポーツファブリックの技術を応用したポリエステル100%の次世代型生地のこと。
形態安定性、吸水速乾性、ストレッチ、抗菌消臭の機能をあわせ持っているとても優れた生地なんです。
特徴1:お手入れが簡単
形状記憶を超える生地ということで、とにかくシワがほとんど発生しません。丸めて収納してもすぐに真っ直ぐになります。
アイロンをあてるにしてもサッと撫でるだけでシワが伸びます。
特徴2:ストレッチ性能が高い
シワが寄らない=生地が硬いというイメージがあります。
ハイブリッドセンサーはリネンや普通のシャツと比べると少しザラザラした表面ではありますが、不快になるほどの着心地ではありません。
むしろ慣れると気持ちいいと感じるようになります。
特徴3:速乾性
通気性が高く、洗濯した後でも乾き方がかなり早いです。
汗をかいても即座に乾くのでクールビズとしても重宝します。
でもその分、冬に着ると逆に薄すぎると感じて寒いかもしれません。
特徴4:優れた吸水性
さきほどの特徴3に似ていますが、吸水性もかなり高い生地です。
汗をかいてもベタベタせずサラリとした着心地が続きます。
Hybrid Sensor(ハイブリッドセンサー)のレビュー
というわけで、これだけ高機能な生地は本当の所どんなもんぞや?ということでOriginal Stitchでハイブリッドセンサーの生地を使ったワイシャツをオーダーメイドしてみました。
そして実際に使ってみた感想をお届けします。
形状記憶の性能はかなり優秀
こちらが1日着て脱いだ直後のハイブリッドセンサー素材のワイシャツの状態です。
ハンガーに掛けているだけなので全体的にヨレッとした印象はありますが、自分の体にピッタリ合うようにオーダーしているので実際に着るとシャキッとした見た目になります。
もっと細部を見てみましょう。
肘の部分は頻繁に曲げ伸ばしするのでワイシャツの中で最もシワが寄りやすい場所ですが、1日着てもこれくらいのシワです。
言っておきますが、写真はワイシャツを脱いだそのままの状態です。生地を手で引っ張ってシワを伸ばしたりはしてません。
背中はこんな感じ。
僕はオフィスワークがほとんどで1日の大半を椅子に座って過ごしますが、背中のシワはほとんど見られません。
ハイブリッドセンサーの形状記憶の性能はかなり高いことが証明できました。
これなら出張の持ち物で替えのシャツとしてスーツケースに入れておいても前日からハンガーにかけておくだけで十分にシワは取れそうです。
スマートな印象
生地が硬いのでワイシャツを着ると普段以上にスマートな見た目になります。
さらにシワがほとんど寄らないため1日を通してパリッとした印象になるので清潔感も継続できます。
薄い生地なので透け対策が必要
ハイブリッドセンサーは普通のワイシャツと比べると生地が薄いです。
それが速乾性を生み出す秘訣でもあるんでしょうが、生地が薄いので中に着る下着はこだわったほうがいいかも。
本来ワイシャツ自体が肌着なので下着なしでワイシャツ1枚で着るんだ!という人は◯首が透けることは覚悟しておいたほうがいいです。
自分はいいかもしれませんが周りの人を不快にさせる可能性が高いですね。
下着を着る場合でも白色は避けてグレーやベージュなど肌と同化しやすい色を選んだほうが目立たなくていいですね。
通気性が高いので夏向けのシャツ
生地が薄いので通気性はバツグン。
風通しもいいので冬より夏向けのシャツです。
とはいうものの、正直なところ僕はワイシャツを夏用、冬用という使い分けはしてないので通年使うつもりです。
オリジナルスティッチは半袖シャツのオーダーも可能ですが、そういう意味でも半袖はオーダーしないほうが着回し出来ていいですね。
生地は硬いが慣れると気持ちいい
ハイブリッドセンサーが手元に届いて手に取った正直な感想は「生地が硬い。粗悪品?」というものでした。
コットンのようなサラリとした肌触りとは程遠く、ザラザラした表面の感触が正直あまりいい印象はありませんでした。
ところが実際に着てみると確かにゴワッとした肌触りではありますが時間が経つとそれが逆に気持ちいいと感じるようになりました。
とにかく1日を通して生地がパリッとしているのでなんとなく背筋がシャンと伸びますし、硬い肌触りが心地よくなるんですね。不思議なもんです。
選べる柄が少ないのが残念
この記事を作成している2017年6月現在、Original Stitchで選べるハイブリッドセンサー生地はわずか8種類のみで、すべてストライプか細かいチェックの柄ものばかり。
白のハイブリッドセンサーが欲しいところなんですがまだ取り扱ってないようです。
これは今後の品揃えに期待したいところです。
多少お値段が張る
Original Stitchでオーダーするワイシャツはセール品を選ぶと4,500円〜とお手頃価格なんですが、ハイブリッドセンサーは軒並み10,000円〜と多少お値段が張ります。
ハイブリッドセンサー自体は別にOriginal Stitchの独占生地というわけではなく量販店などでも取り扱っていますが、それでも6,000円とか7,000円が相場です。
そのため自由にカスタマイズできる分Original Stitchが高くなるのは仕方ないのかなというところ。
何よりも自分の体にフィットする心地よさはオーダーメイドならではのメリットです。
ワイシャツ2枚買った!という大きな気持ちでハイブリッドセンサーを買ってみるといいかもしれません。
さすがにノーアイロンは無理
こちらの写真は洗濯して乾いた状態のハイブリッドセンサーのシャツです。
いくらハイブリッドセンサーとはいってもノーアイロンはさすがに無理です。
細かいシワがたくさんありますね。
それでも一般的なシャツと比べると乾いた後のシワは少ないです。
アイロンをあてればシワはすぐに伸びるので大した労力はかかりません。
ただし、独特な記事を使っているからなのか、高温のアイロンを当てると生地がアイロンの鉄板に張り付く感じがあります。
普通のワイシャツのように長くアイロンを当てすぎると生地が変形してしまう恐れがあるため、中温程度でササッと済ませてしまいましょう。
脇汗が臭う!!?
ハイブリッドセンサーは速乾性に優れた生地であることは間違いありませんが、それが関係しているのかどうか定かではありませんが脇の臭いがえらいことになります。
あらかじめ断っておくと、僕はワキガではありません。
ところがハイブリッドセンサーを着て夏場を過ごしているとお昼前になったら自分の脇からワキガ独特の臭いが漂ってくるようになります。
オフィスで仕事をしていて、どこからともなくモワッとあの臭いが漂ってきた時に最初は周りを見渡してしまい、まさか自分が臭っているなんて思ってもいませんでした。
ハイブリッドセンサーを着ている時だけこの現象は起こります。
いてもたってもいられないと思い、脇の部分を水で湿らすと一時的に臭いは収まりますがしばらくするとまた臭い始めます。
速乾性が謳い文句ですが、夏場は逆にそれが仇となっている可能性があります。
こちらのデオナチュレのようなロールオンタイプで臭いを抑えるものを併用すれば効果ありそうですね。
結論:リピートなし
あれこれ書きましたが、結論としてリピートはなしです。
生地が少ないのはしょうがないとしても、最後に追記した臭いはちょっと無理です。
たしかに一日中シワが寄らずパリッとした印象を保てるのは他のシャツにないメリットだと感じました。でもそれ以上に臭いのデメリットは大きいです。
惜しいなぁ、この部分さえ改善されると本当にいい商品だと思うのに・・・。
でも他の素材は本当に質の高いものばかりだと感じています。
一般的な素材であれば、既製品を買うのとほとんどお値段に差はないため、オーダーシャツのデビューにもおすすめの Original Stitchです。