紅白の正直な感想を検証しました

日本を代表する年末の歌番組『紅白歌合戦』。

果たして私たちは紅白に対してどういう感想を持っているんでしょうか?

その本音の部分を検証してみました。

紅白への感想を示すデータ

テレビ番組に対する人気度を表すデータは視聴率です。

ランダムで選ばれた世帯が今この瞬間に何の番組を見ているかによって決まる昔ながらの数字です。

紅白の視聴率もしっかり公開されており、これを見ると紅白への関心度がどれくらいあるのか一目でわかりますね。

※平成元年から2部構成になっています
※関東地区のデータを参照しています 

年(回) 1部 2部
昭25(1) 記録なし 記録なし
昭26(2) 記録なし 記録なし
昭27(3) 記録なし 記録なし
昭28(4) 記録なし 記録なし
昭29(5) 記録なし 記録なし
昭30(6) 記録なし 記録なし
昭31(7) 記録なし 記録なし
昭32(8) 記録なし 記録なし
昭33(9) 記録なし 記録なし
昭34(10) 記録なし 記録なし
昭35(11) 記録なし 記録なし
昭36(12) 記録なし 記録なし
昭37(13) 80.4%
昭38(14) 81.4%
昭39(15) 72.0%
昭40(16) 78.1%
昭41(17) 74.0%
昭42(18) 76.7%
昭43(19) 76.9%
昭44(20) 69.7%
昭45(21) 77.0%
昭46(22) 78.1%
昭47(23) 80.6%
昭48(24) 75.8%
昭49(25) 74.8%
昭50(26) 72.0%
昭51(27) 74.6%
昭52(28) 77.0%
昭53(29) 72.2%
昭54(30) 77.0%
昭55(31) 71.1%
昭56(32) 74.9%
昭57(33) 69.9%
昭58(34) 74.2%
昭59(35) 78.1%
昭60(36) 66.0%
昭61(37) 59.4%
昭62(38) 55.2%
昭63(39) 53.9%
平元(40) 38.5% 47.0%
平2(41) 30.6% 51.5%
平3(42) 34.9% 51.5%
平4(43) 40.2% 55.2%
平5(44) 42.4% 50.1%
平6(45) 40.1% 51.5%
平7(46) 44.9% 50.4%
平8(47) 41.6% 53.9%
平9(48) 40.2% 50.7%
平10(49) 45.2% 57.2%
平11(50) 45.8% 50.8%
平12(51) 39.2% 48.4%
平13(52) 38.1% 48.5%
平14(53) 37.1% 47.3%
平15(54) 35.5% 45.9%
平16(55) 30.8% 39.3%
平17(56) 35.4% 42.9%
平18(57) 30.6% 39.8%
平19(58) 32.8% 39.5%
平20(59) 35.7% 42.1%
平21(60) 37.1% 40.8%
平22(61) 35.7% 41.7%
平23(62) 35.2% 41.6%
平24(63) 33.2% 42.5%
平25(64) 36.9% 44.5%
平26(65) 35.1% 42.2%
平27(66) 34.8% 39.2%
平28(67) 35.1% 40.2%
平29(68) 35.8% 39.4%

圧倒的なのは昭和38年第14回の紅白です。視聴率は驚きの81.4%

瞬間最高視聴率は五月みどりさんが出演した時の85.3%なんだそうです。

ちなみにこの時の紅白はNHKホールではなく東京宝塚劇場で行われました。

視聴率を見ると年々低下していることが一目でわかりますが、これだけで『おもしろい・つまらない』と判断するのはまだちょっと早いです。

紅白の視聴率が低下している原因で考えられるのは企画構成の問題以外に、

  • 紅白以外の魅力的な番組が増えている
  • テレビ以外で魅力的なコンテンツが増えている
  • 大晦日から年明けにかけて仕事をしている人が増えている

などもあります。

特に、テレビ以外で魅力的なコンテンツが増えているのは近年の特徴ですね。

昔のようにテレビしかない時代であれば「年末だし紅白でも見るか」となんとなく視聴するのはわかりますが、スマホやPC、年越しライブや各種イベントなど、紅白以上に魅力的なコンテンツもたくさんあります。

それにテレビ離れも加速しているわけなので、そもそもテレビを見る数そのものが減少しているんですね。

世界一売れるコーラは世界一おいしい飲み物ではない

コカコーラは世界一売れる飲み物ですが、世界一おいしい飲み物ではありません。

なぜならおいしいという味覚に頼った判断なので個人差があるからです。

紅白もこれも同じです。

日本一視聴率が高いからといって日本一おもしろい番組ではないということです。

視聴率が低下しているからといってつまらなくなっているというわけではないということです。

SNSで見る紅白の感想

いまやマーケットはSNSの世界。

リアルタイムな情報が飛び交うSNSで紅白に対する感想を覗いてみましょう。

紅白の感想:おもしろい!楽しみ派

紅白を楽しみにしている人は紅白の番組そのものが楽しみというよりも、自分が好きなアーティストが見られるのが楽しみという感覚の人が多いようです。

紅白がスタートしてずっとテレビの前にいるというより、お目当てのアーティストの出演を狙って視聴してあとは見ない!なんてことも想像できます。

紅白の感想:つまらない!見ない派

いろいろな感想が飛び交っていますね。

紅白よりも魅力的な番組が他にあったり、単純につまらないという感想を持っていたり、好きなアーティストが出ないなど、理由は様々。

2017年の紅白にはTWICEという韓国グループの出場が決定していますが、日本の番組なのにどうしてK-POPが出るんだとクレームを入れる人も大勢いるようです。

さらに特徴的なのは『演歌が聞きたいのに少ないので紅白はつまらない』という理由。

特に年配の方がこの感想を持っていることが多い印象を受けます。

さっきの視聴率ランキングで70%や80%を叩き出していた昭和の時代は演歌最盛期でした。

昭和後期からアイドルグループが目立ち始め、平成〜近年は完全に演歌は置いてけぼり状態です。

かといって演歌を増やすと若者層が離れてしまうのでアイドルやK-POPを入れるしかなく、入れたら入れたで年配層が離れてしまうという悪循環に陥ってますね。

SNSに慣れていない年配層のリアルな声が聞こえてくる瞬間です。

紅白の感想はうのみにするな

紅白の出場歌手に知らないアイドルグループが多くて見るのを止めようかなと思って結局最後まで見てしまうあの現象、みんな経験したことありますよね。

そして感想はおそらく「なんだかんだ面白かった。今年も終わりか」なんですよね。

紅白の番組単体で見ると歌番組としての価値は下がっているかもしれません。

しかし、過去70年以上にわたって国民から愛されてきた番組というバックグラウンドに加え、番組終了と同時に新年が始まる大晦日独自のプレミア感が加わって紅白の価値を高めているといえます。

今の時代、紅白と同じ内容のプログラムを、紅白の名前を隠して全く別の日に放送したところで視聴率が取れるわけがありません。

長寿番組としての歴史と実績、そして年末の特別感こそが紅白を紅白たらしめる要因であり、おもしろい・つまらないという感想は二の次にくるべき感情なんです。

紅白の感想まとめ

つまらないと言われている紅白ですが、これも時代の流れとして受け入れるしかありません。

テレビ離れが進んでいる中でこれだけの視聴率を出すのはやっぱり紅白の魅力なんでしょうね。

近年では紅白の裏トークが始まり、違った面白さを体験することもできますよ。

今年も1年の締めくくりに紅白見ようかな!

ゆーすけ(守屋祐輔)

ゆーすけ(守屋祐輔)

複業サラリーマン

会社員×ブログ×デザイン×講師×投資の5つの働き方・稼ぎ方を実践する複業サラリーマンブロガー ▼複業で立ち上げたご署名ネットではこれまで1,600人以上、11,000点以上の作成実績。TV, ラジオ, 雑誌など出てます。▼経験から学んだノウハウや考え方、自分の人となりがわかる記事をお届けします

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