確定申告をスマホ(スマートフォン)でお手軽に済ませる方法はないものかと、このページに訪問しているあなた。
結論から申し上げると、2019年3月現在、スマホから確定申告をするやり方は存在しますが、間違いの元になるのでオススメしません。
国税庁からもスマホからの確定申告はしないよう言われている(らしい)ので、避けたほうが無難というもの。
詳しくみていきましょう。
- 確定申告の時間の雑学
- 確定申告の還付金はいつ戻る?
- 確定申告の間違いを修正する方法
- 確定申告でリフォームも減税対象
- 確定申告で車も対象に?
- スマホから確定申告をおすすめしない理由
- 所得税・消費税の納税地の異動に関する届出書の書き方
- マイナンバー通知カードの住所変更
- 青色申告承認申請書の書き方
- 青色申告の初心者のコツ
- サラリーマンの青色申告は控除が下がります
確定申告は会計ソフトを使うと手間を大幅にカットできます。初月無料で使えるfreee(フリー)が使いやすくておすすめです!
この記事の目次一覧
確定申告はスマホからするなと税務署が言っている
確定申告する方法は次の3通りがあります。
- 書類を税務署に持っていく
- 書類を税務署に郵送する
- e-Taxを使う
この3つの方法は国税庁から正式に発表されている確定申告のやり方ですが、実は国税庁のHPでe-Taxのページを見ると、こんな表記があります。

『スマートフォン等から、申告・納税手続きがご利用できます』
なんと!スマホから確定申告ができると案内があります。
しかし、詳しくページを進んでみるとスマホの対応機種について驚きの事実が!

Android:対応バージョンAndroid6.0〜8.1
iPhone:対応バージョンiOS10.3〜11.4
国税庁が発表している対応OSのバージョンが古い
Android 6.0〜8.1というのは2018年8月まで使われていた古いバージョンで、2019年1月現在、最新Androidのバージョンは9.0です。
また、対応iOS 10.3〜11.4というのは2018年9月まで使われていた古いバージョンで、2019年1月現在、最新iOSのバージョンは12.1.3です。
意図的にバージョンアップをしないまま使い続ける少数派もいますが、国税庁が推奨するバージョンを使っている人は少数になるでしょう。
税務署に確認してみた
国税庁のHPではスマホ対応とうたいつつ、マニュアルを見ると現実に即していない!ということで、最寄りの税務署に電話し、スマホから確定申告ができるか確認してみました。
ゆーすけ「国税庁のHPにスマホから確定申告ができると記載がありますが、推奨している対応OSが古いです。スマホから確定申告はできるのでしょうか?」
税務署「記載していないOSは国税庁が動作確認を行っていないため誤作動の可能性があります。税務署としては使わないことをオススメします」
ということです。
スマホで確定申告はおすすめしない4つの理由
スマホから確定申告ができたらお手軽で便利!と考えている人がほとんどだと思いますが、実は全くお手軽ではありません。
【1】e-Taxの開始(変更等)届出書を作成する必要がある
スマホからe-Taxのページにアクセスすると、一見するとすぐに確定申告が開始できるように見えますが、実は事前の開始届出書をPCから提出する必要があります。
提出するためには政府共用認証局(官職認証局)と政府共用認証局(アプリケーション認証局2)のルート証明書・中間証明書のツールをPCにインストールする必要もあります。
作業自体はそれほど難しいものではありませんが、スマホで確定申告をしようとしているのに結局PC操作が必要なのって全然お手軽じゃありません。
無駄なツールをインストールするのを嫌う人もいますもんね。
【2】50ページ以上のマニュアル
スマホ操作を解説したマニュアルは50ページ以上あります。
読むだけで嫌になります。
【3】小さい画面で誤操作の可能性大
スマホの小さい画面で情報を入力すると誤操作をしたり数字を間違える可能性が高くなります。
【4】非推奨のOS
そもそもAndroidにしてもiOSにしても、国税庁が推奨するOSを搭載したスマホは少数です。
おそらく最新バージョンのOSにアップデートしても確定申告できるはずなんですが、何かあったときに非推奨の作業環境を使っていた自分の責任ということになりかねません。
結局PCで操作したほうが早いし正確
これらの事情から、結局PCで操作したほうがいいという結果になります。
スマホから確定申告ができる会計アプリ
国税庁のシステムではなく、一般的に普及している会計アプリを使ってスマホから確定申告できる仕組みも徐々に出来上がりつつあります。
例えばこちらのブログ記事で詳しくやり方が解説されているfreee というクラウド会計ソフト。
データの入力はスマホで済ませることができますが、最終的に印刷して税務署に書類を郵送したり持参する必要があります。
freee はスマホアプリとWeb版が即時反映される仕組みになっていて、Web版freee
を利用すればわざわざ用紙を印刷する必要なく、オンライン申請で確定申告することができるようです。
しかしWeb版から申請できるといっても、結局は国税庁のe-Taxシステムと連携してデータ送信するため、ICチップ入りのマイナンバーカード(通知カードではありません)やカードリーダーを購入し、事前登録が必要になります。
使いやすさに評判があり、しかも1ヶ月の無料期間があるfreee なので、一度お試しで使ってみてもいいですね。
僕は確定申告をする時の会計ソフトとしてfreeeを使っています。
非常に使いやすく、初心者でもほとんど迷うこと無く作業を進めることができています。おすすめです。
まとめ
お手軽に便利に作業できると思われがちのスマホによる確定申告ですが、内容をしっかり確認すると意外とそうでないことがわかります。
個人をしっかり識別する必要があることは理解できますが、結局PCから個人認証をするのであれば、初めからPCで操作したほうが簡単ですし、間違いも少なくなります。
国がやることなのでスマホ完全対応となるまではまだまだ時間がかかります。
僕は今年の確定申告も書類郵送で済ませる予定です。
- 確定申告の時間の雑学
- 確定申告の還付金はいつ戻る?
- 確定申告の間違いを修正する方法
- 確定申告でリフォームも減税対象
- 確定申告で車も対象に?
- スマホから確定申告をおすすめしない理由
- 所得税・消費税の納税地の異動に関する届出書の書き方
- マイナンバー通知カードの住所変更
- 青色申告承認申請書の書き方
- 青色申告の初心者のコツ
- サラリーマンの青色申告は控除が下がります
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