家にテレビを置いてない僕はラジオ番組をよく聴きます。
インターネットを通してラジオを録音し、そのデータをiPhoneに取り込んで聴きながら移動することがよくあるんです。
ラジオ番組は約90分もあります。
会社に着いたら一時停止し、仕事が終わって帰り道で途中から再開しようとすると音楽アプリの仕様で自動的にトラックの最初に戻ってしまう現象が発生します。
これじゃあせっかく楽しみにしていたラジオ番組を手動でいちいち一時停止箇所まで早送りする手間がかかってしまいますよね。
「停止した場所をいちいち覚えておかなきゃいけないのか!」
と、不満たらたらだったのですが、実はこれを解消してくれる非常にシンプルなテクニックがあるんです!
僕と同じように、トラックを一時停止して曲の最初に戻ってしまう現象に頭を悩ませている方、朗報ですよ。
この記事の目次一覧
iPhoneのラジオを途中から再生する方法
録音したラジオ番組をiPhoneに取り込む時、ほとんどの人はiTunesを使ってデータを転送しているはず。
今回紹介する方法も実はiTunesと、iPhoneに標準アプリでインストールされているiBooksを使うやり方です。
そのため新しくアプリを買ったり特別な機材を用意する必要もなく、誰でも簡単に実践することができます。
iBooksの隠されたパワー
こちらのiBooksのアプリ。
iPhoneに標準インストールされているのは知ってるけど、今まで使ったことがない人がほとんどなのでは?
実はiBooksアプリではオーディオブックを再生することができるんです。
オーディオブックというのは本を朗読した音声データのことで、文字を目で追わなくても耳から音声として本の内容を頭に入れることができるもの。
家事や運転をしながら読書できるようなものなので、普段から忙しいけど本は読みたい人にぴったりのサービスなんです。
オーディオブックは本1冊を朗読するため必然的に時間が長くなります。
そのため一時停止して時間が経ってから再開してもトラックの最初に戻らない仕様になっているのです。
つまり今回紹介したい方法とは、
「録音したラジオ番組をiTunesでオーディオブック形式に変換してiPhoneに取り込み、iBooksアプリで再生して楽しむ」
というのが結論です。
ラジオ番組を直接iPhoneに転送する前にワンクッション作業が必要になりますが、この方法を使うことで再開ポイントが勝手に先頭に戻ってしまうことから解放されるでしょう。
iTunesにオーディオブックとして取り込む
まずはiPhoneに取り込みたいラジオ音源を用意し、iTunesを起動します。
そしてラジオ音源をiTunesにドラッグ&ドロップで取り込むのですが、この時に「ミュージック」が選択された状態にしておきましょう。

そして取り込んだ音源を右クリックしてメニューを表示させ、その中から「曲の情報」を選択します。

次に「オプション」を選択し、メディアの種類で「オーディオブック」を選びます。

これでiTunesに取り込んだラジオ音源はオーディオブックのメディアとして認識されるようになりました。
今までの「ミュージック」上には表示されなくなっているはずなので、新たに「オーディオブック」を選択しましょう。

すると先程のラジオ音源が見つかりましたね。
あとはこの状態でiPhoneと同期するだけ。
同期が完了してiBooksのアプリを開くとラジオ番組があるので、再生して楽しみましょう。
一時停止してしばらく時間が経ってから再開してもスタート地点に戻ることなく聴くことができます。
注意点
これで全てが解決したかのように見えますが、実は注意点もあります。
同期に時間がかかる
オーディオブックメディアに変換することにより、iPhoneと同期する時に必要な時間が長くかかってしまいます。
90分のラジオ番組であれば1分〜2分前後かかるでしょう。
処理するPC能力によっても変化することが考えられます。
iBooksに同期したファイル順がバラバラ
iBooksにオーディオファイルを同期すると並び順がバラバラになってしまいます。
ラジオ音源に日付を順番に記入(例:20180227など)して複数の音源を同期してみましたが、キレイに日付順には並ばず、どうしてもバラバラになります。
ひょっとしてトラックを登録すればなんとかなるかも?と思って実験してみましたがそれでもダメ。
キレイに順番に並べる方法をご存じの方がいれば、ぜひ教えてください。
ラジオ以外でも使えます
今回はラジオ番組を例にして紹介しましたが、例えばセミナーの音源であったり、インタビュー取材のレコーダー音源であったり、普通の音楽よりも長い再生時間の音源をiPhoneで聴く人も使えるテクニックです。
僕がこの方法を知るまで、ラジオは標準アプリのミュージックアプリで再生していました。
でも再開箇所が先頭に戻ってしまうのが本当にストレスだったんです。
これに対応するべく、一時停止した時の画面のスクリーンショットを撮影し、再開する時にそのスクリーンショットを参考にして再生バーの位置を調整していました。
地味に手間がかかる作業でした。
ぜひお試しください
オーディオブックに変換したメディアが途中からの再開に対応していることは、実はあまり知られていません。
iTunesに元から備わっている機能でもあるため、しっかり使いこなして快適なラジオライフを送りましょう!