こんにちは、ゆーすけ(@yusuke_plmrstn)です。
田舎暮らしと都会暮らし。どっちがいいんだろうか。誰しも一度は考えたことがある疑問ですね。
僕の出身は愛媛県。いわゆる田舎に該当します。愛媛では24年間生活していました。
今の住居は東京。都会ですね。東京で暮らし始めてもうすぐ10年になろうとしています。
そこで今回は、田舎で24年、都会で10年生活した僕が感じる、田舎と都会の比較について広く浅くご紹介したいと思います。
この記事の目次一覧
交通の便
田舎
田舎での車保有率はかなり高め。1家に1台というより1人1台が当たりまえ。
そういう意味では交通に不便することはありませんが、公共機関はその分頼りなくなります。
電車やバスは数十分に1本、流しのタクシーも捕まらないことがしばしば。
都会
車を持っている人にとっては住みにくい都会。駐車場代は安くて月3万〜4万円は覚悟しておく必要があります。
ところが電車やバスなどの公共交通機関が発達していて深夜まで動いているため、移動に困ることはありません。
タクシーもばんばん走っているので助かります。
交通の便は都会が有利。
物価
田舎
イメージ的に物価が安いと思われがちの田舎ですが、実はそうじゃないパターンもあります。
地域密着をうたう商店だと安い物価で提供している可能性もありますが、お店だってしっかり儲けを出さなければなりません。
競合店が少なければ価格競争が起きず、どんどん物価は上がります。
田舎道にポツンと置かれた露天販売などでは、地元でとれた特大のキャベツや大根が格安で手に入ることがありますが、物価に関しては都会と大差はないかも。
都会
べらぼうに高い物価ということはありません。スーパーの商品価格も田舎とほぼ同額。
競合店がひしめき合う都会なので、数円の差が命取りになることもあり、価格に大きな差が出ることが少ないイメージがあります。
まして今の時代はAmazonやネットスーパーが発達していることもあり、値段の壁はあってないようなものです。
物価は引き分けという感じでしょうか。
求人数
田舎
業種・職種にこだわらなければ求人はいくらでもありますが、自分がやりたい内容かどうかは別。
企業の数が少ない田舎なので必然的に求人数は低い傾向にあります。
選ばなければいくらでも選択肢はあるんですけどね。
都会
求人はいつでも募集しています。
しかしこれも田舎と同じで「選ばなければ」という条件付きです。
自分がやりたい仕事が見つかるかどうかはその時の運も左右しますが、求人数の数でいうと都会の方が圧倒的に多いですね。
場所にとらわれない働き方
2018年は副業元年といわれる程に副業が話題を集めています。
会社以外で収入源を持てるようになると、田舎・都会を問わず、働く場所にとらわれないライフスタイルも実現可能です。
給料
田舎
田舎での給料は低めに設定されています。最低賃金も都会に比べると低いですが、これはそもそも暮らしていくために必要な生活費の水準が違うので当然のことですね。
なかには業績好調で給料がたっぷり出る会社もあるでしょうが、それは例外としておきます。
都会
田舎よりも高めに設定されていることがほとんど。
ただし家賃補助がない会社だったり交通費が支給されない会社では、手取り額で見たら田舎より少なくなるケースも十分に考えられます。
単純に額面の数字で比較して都会の勝ち。
家賃
田舎
よく比較対象になるのが家賃。
田舎は2LDK〜3LDKで5万円〜7万円くらいが相場。贅沢しなければ会社から出る家賃補助内で十分な生活レベルを保ちながらやりくりできることもあります。
都会
1Rで5万〜6万、1Kで7万、1DK/1LDKで8万〜10万、2DK/2LDKで10万〜が相場です。
風呂なし、トイレなし、築年数40年というボロボロ物件でよければそこそこの広さで月5万も見つかることもあります。
都会の家賃相場は田舎のざっくり2倍必要くらいに思っておきましょう。
家賃は田舎の勝ちです。
ちなみに、僕が暮らす田端(たばた)は山手線と京浜東北線の両方が止まる便利な駅でありながら、山手線の中で最も平均家賃が安い地域として知られています。
都会暮らしを考える人は、ぜひ田端も選択肢の1つとして考えてみて下さい。
娯楽
田舎
娯楽が少ないと言われる田舎ですが、実は自分の価値観や年齢によって捉え方は変わります。
若いうちは目新しいものがない田舎生活に退屈しか感じませんが、歳を重ねると豊かな自然や観光地に魅力を感じるようになるでしょう。
都会
流行の最先端のお店や情報は人を飽きさせることがありません。
お店はどんどん入れ替わり常に新しい商品やサービスを楽しむことができます。
娯楽は人によって受け取り方が違うので、この勝負は互角にしておきましょう。
自然
田舎
田舎の代名詞ともいわれる自然の豊かさ。海、山、川がもたらしてくれるヒーリング効果、野生動物の癒やしは何にも代えがたい魅力ですね。
都会
無機質な都会だと思われていますが、そんな都会だからこそ緑を大切にしようという働きもあります。
上野公園、新宿御苑、代々木公園など緑を残しつつ人々の憩いの場として使われる施設もたくさんあります。
とはいうものの人工的な自然に勝ち目はありません。田舎の勝ちです。
子育て
田舎
子どもができたら田舎で育てたいという人が多いですね。
人の暖かさや自然の多さもありますが、養育費も大きな問題です。
保育園、幼稚園が充実し、お金の面でもやりくりできる田舎は人気ですね。
都会
養育費の高さをみて、圧倒的に都会が不利です。
こちらの記事によると、都会で大学まで私立に通った場合、子ども1人当たりの養育費は約2,400万円必要になるとのデータがあります。
一方田舎で大学まで国公立を選んだ場合は約750万円必要になります。約4倍もの開きが出るんですね。
さらに待機児童問題も考えられることから、都会で安心して子育てができるのは高給取りの限られた人だけになりそうです。
子育ては田舎に軍配が上がります。
流行
田舎
都会に比べると情報の鮮度やスピードが遅いといわれる田舎。
しかしネットが発達した現代だと、これは人によるのかなと思います。
常にアンテナを張ってる人であれば最新の情報や流行を敏感にキャッチできますしね。
都会
新しい情報が氾濫しています。街を歩けば新しい商品のCMや派手な広告が目立ち、意図しなくても情報が入り込んできます。
それだけに情報を取捨選択する力が求められます。
アンテナを張っている・張ってないの違いはありますが、情報量の多さでいうと都会の勝ちです。
気候
田舎
田舎といっても場所によりますね。九州の田舎なのか東北の田舎なのかによっても条件が変わってきます。
都会
都会だから天気が悪いということはありませんが、ビル群では吹き下ろす強風に悩まされます。
大雨や大雪に弱く、台風シーズンは電車がストップします。
交通機関が受ける影響の大きさでいうと都会は大きいですが、天候そのもので見ると引き分けでしょう。
人の暖かさ
田舎
優しく暖かい人が多いと思われがちの田舎ですが、性格が悪い人はどこにでもいます。
でも都会のように誰しもが冷たいということはなく、ご近所づきあいで物の貸し借りがあったり地域イベントがあったりしますね。
注意しなければいけないのは、田舎にいけばいくほど地元密着コミュニティが発達していることを忘れちゃいけません。
田舎暮らしに憧れて引っ越してきた家族の受け入れを拒否したり、無視したり、いわゆる村八分にされることをたまに耳にします。
都会
ご近所づきあいはほとんど皆無。同じマンションの隣の部屋に誰が済んでるか知らないということなど日常茶飯事です。
人が倒れていても見て見ぬふりをする人もいます。
人付き合いを大切にするという面で田舎が勝ちかな。
かわいい子・かっこいい人
田舎
田舎だからかわいい子・かっこいい人が少ないということはありません。
びっくりするような美人やイケメンはどこにでもいます。
都会
田舎に同じ。
ただし人の絶対数が都会は多いので、どうしてもかわいい子・かっこいい人が多いような錯覚をおぼえることはあります。
出会いの機会が多いのは間違いなく都会ですが、割合でいうとどこも同じだと思いますので引き分けとします。
スピード感
田舎
競合する人やサービスが少ない分ゆっくりしています。
田舎ではお店が閉まる時間も早く、仕事が終わってカフェで勉強や読書しようと思っても出来ないケースもしばしば。
都会
都会はチャキチャキ動くイメージ。人が歩くスピードも早いですし情報の移り変わりも早い。
しかしその分ストレスを感じてしまう人がいるのも事実です。
どっちがいい、悪いではありませんが、スピードの早さは都会に軍配が上がります。
食事のおいしさ
田舎
自然のおいしさが詰まった新鮮な食材を食べることができるのが田舎の特徴です。
収穫してすぐの野菜は甘みが感じられるなど田舎でしか味わえない味がありますね。
都会
素材を遠くから運んでこないといけない都会は鮮度の面では田舎に勝てないことがほとんど。
しかし一流のシェフや料理品が多いのも東京。腕次第では食材に関わらず最高の味を提供してくれるお店もあります。
田舎にも都会にもおいしいものはあるのでこの勝負は引き分け。
明るさ
田舎
商店や街頭が少ない田舎は夜になると本当に真っ暗になります。
実家に帰るといつも驚くのは夜の暗さです。
都会
24時間眠ることはありません。
女性1人でも安心して夜道を歩くことができます(もちろん100%安全というわけではありませんが・・・)。道暗くてつまづくということはまずないでしょう。
明るさ勝負は都会の勝ちです。
空
田舎
空をさえぎるものが少ない田舎ではキレイな空を見ることができます。
空気が澄み、夜になるとキレイな星空を楽しむことができます。
都会
ビル群では空が見えない場所もありますが、都会が全てそんな場所というわけでもありません。住宅街であれば開けた空が見えます。
街頭や商店の明かりが多くあるため、田舎と比べると星が見えにくいという欠点はあります。
田舎の勝ちです。
ストレス
田舎
のんびりしている田舎のイメージがありますがストレスフリーということはありません。
会社、学校、プライベートすべてに置いてストレスを受ける可能性はあります。
都会
ストレス社会の代表と思われがちの都会ですがケースバイケースです。
都会だからといって特別ストレスがあるわけではありません。やはり人間関係や仕事内容が大きな要因です。
ストレス社会は田舎、都会問わず現代の大きな問題ですのでこれは引き分けとします。
まとめ
ここまで田舎と都会を比較しましたが、どちらが自分に合っているかは人によって違います。
若いうちは都会、年齢を重ねてからは田舎と言われることもありますが、個人的にも概ね同意します。
甲乙つけるのではなく自分の将来設計からくる選択をするべきですね。
田舎で求人があるか不安に感じるかもしれませんが、人や情報に溢れる都会で情報収集しつつ会社以外での収入を増やすことができれば、田舎に移ったとしても収入面で不安になることは少ないでしょう。
将来は地元の愛媛に戻りたいと考えていますが、まずはしっかりと収入と生活の地盤をかためることに注力し、選択肢を持てる自分になりたいと考えています。