こんにちは、パラレルブロガーのゆーすけ(@yusuke_plmrstn)です。
ふるさと納税という言葉をよく耳にするし、周りからも「お得だよ!」という声を聞くし、返礼品も魅力的!
でもイマイチ仕組みがわかってないんだよねという人、いませんか?
今回はふるさと納税の仕組みを超かんたんに解説します。わかりやすく図などを使いながら紹介していきますね。
これを読めばふるさと納税の基本的な流れを把握することができますよ。
この記事の目次一覧
ふるさと納税とは
名前こそ「納税」という堅苦しい言葉を使っていますが、ふるさと納税とは日本全国どこでも好きな地方自治体への寄附を通じて地域貢献に役立ててもらうことを意味します。
そしてそのお礼として米や肉、特産品などを「返礼品」として貰うことができるので人気を集めているんですね。
2,000円を越えて寄附したお金は所得税の還付、もしくは住民税の控除で結局チャラになり、実質2,000円払うだけで返礼品が手に入るお得な制度、それがふるさと納税です。
最近は豪華な返礼品ばかり注目されがちなんですが、もともとは地域創生のための寄附制度がふるさと納税の始まりです。
ふるさと納税の仕組み
ふるさと納税の基本的な流れは次のようなものです。
- 好きな自治体に寄附する
- 自治体から寄附金受領証明書が郵送されてくる
- 確定申告する
- 所得税から還付される
- 住民税から控除される
【STEP 1】好きな自治体に寄附する
自治体を探して寄附します。
自治体は現住所に関わらずどこにでも寄附することができるため、
- お礼の品で選ぶ
- 出身地で選ぶ
- ランキングで選ぶ
など、色々選ぶ方法があります。
寄附する方法はインターネットや電話、FAX、メールのほかにも直接窓口まで行って申し込むやり方もありますが、対応は自治体によって異なります。
最もおすすめなのがふるさと納税サイトを使って寄附すること。
ふるさと納税サイトは、日本全国の自治体の返礼品を金額別・ジャンル・人気ランキングなどでわかりやすく紹介しているサイトのことです。
ふるさと納税サイトから簡単に寄附できるのはもちろん、クレジットカード払いに対応しているサイトもたくさんあるので、カード払いのポイントまでゲットできてしまいます。
サイトによって取り扱う自治体の種類や返礼品が異なるので、自分にぴったりの返礼品を見つけるために一通りのサイトに登録しておくことをおすすめします。
登録は無料なので気軽にどうぞ。
【STEP 2】自治体から寄付金受領証明書が郵送されてくる
寄附が終わって1ヶ月ほどすると、寄附した自治体から寄付金受領証明書が郵送されてきます。
これは自治体に寄附をしたことを証明するための大切な書類で、所得税の還付・住民税の控除を受けるために必要になります。無くさないようにしましょう。
もし寄付金受領証明書を紛失してしまったら再発行が可能ですが、自治体によって再発行はしません!と言い切るところもあります。
詳しくは「寄付金受領証明書は再発行できる?紛失した時の対応まとめ」を御覧ください。
【STEP 3】確定申告する
2月15日から3月15日の間に確定申告をします。
確定申告は毎年決められた時期にする必要があるため、ふるさと納税で所得税の還付・住民税の控除を受けたい人はわすれずに確定申告をしましょう。
所得税の還付金は確定申告の約1ヶ月〜2ヶ月後に所定の金融機関に振り込まれますが、申告するタイミングによって長く待たされる場合もあります。
確定申告の還付金がいつ戻るか気になる人はこちらを御覧ください。
また、スマホから確定申告もできますが、個人的におすすめしない理由も紹介しているので、参考までにどうぞ。
※ワンストップ制度を利用する場合、確定申告は必要ありません※
【STEP 4】所得税から還付される
確定申告が終わり、時期がくれば所得税の還付金が振り込まれます。
【STEP 5】住民税から控除される
毎年6月に決定する住民税から一定金額が引かれます(=控除)。
注意点・よくある勘違い
ふるさと納税に関する注意点・よくある間違いをまとめました。
還付額・控除額には限度がある
世帯年収と家族構成により、その年に受けられる還付・控除の上限額が決まっています。
ふるさと納税する本人の給与収入 | ふるさと納税をする人の家族構成 | |||||
独身 又は 共働き※1 |
夫婦※2 又は共働き + 子1人(高校生※3) |
共働き + 子1人(大学生※3) |
夫婦 + 子1人(高校生) |
共働き + 子2人(大学生と高校生) |
夫婦 + 子2人(大学生と高校生) |
|
300万円 | 28,000円 | 19,000円 | 15,000円 | 11,000円 | 7,000円 | – |
325万円 | 31,000円 | 23,000円 | 18,000円 | 14,000円 | 10,000円 | 3,000円 |
350万円 | 34,000円 | 26,000円 | 22,000円 | 18,000円 | 13,000円 | 5,000円 |
375万円 | 38,000円 | 29,000円 | 25,000円 | 21,000円 | 17,000円 | 8,000円 |
400万円 | 42,000円 | 33,000円 | 29,000円 | 25,000円 | 21,000円 | 12,000円 |
425万円 | 45,000円 | 37,000円 | 33,000円 | 29,000円 | 24,000円 | 16,000円 |
450万円 | 52,000円 | 41,000円 | 37,000円 | 33,000円 | 28,000円 | 20,000円 |
475万円 | 56,000円 | 45,000円 | 40,000円 | 36,000円 | 32,000円 | 24,000円 |
500万円 | 61,000円 | 49,000円 | 44,000円 | 40,000円 | 36,000円 | 28,000円 |
525万円 | 65,000円 | 56,000円 | 49,000円 | 44,000円 | 40,000円 | 31,000円 |
550万円 | 69,000円 | 60,000円 | 57,000円 | 48,000円 | 44,000円 | 35,000円 |
575万円 | 73,000円 | 64,000円 | 61,000円 | 56,000円 | 48,000円 | 39,000円 |
600万円 | 77,000円 | 69,000円 | 66,000円 | 60,000円 | 57,000円 | 43,000円 |
625万円 | 81,000円 | 73,000円 | 70,000円 | 64,000円 | 61,000円 | 48,000円 |
650万円 | 97,000円 | 77,000円 | 74,000円 | 68,000円 | 65,000円 | 53,000円 |
675万円 | 102,000円 | 81,000円 | 78,000円 | 73,000円 | 70,000円 | 62,000円 |
700万円 | 108,000円 | 86,000円 | 83,000円 | 78,000円 | 75,000円 | 66,000円 |
725万円 | 113,000円 | 104,000円 | 88,000円 | 82,000円 | 79,000円 | 71,000円 |
750万円 | 118,000円 | 109,000円 | 106,000円 | 87,000円 | 84,000円 | 76,000円 |
775万円 | 124,000円 | 114,000円 | 111,000円 | 105,000円 | 89,000円 | 80,000円 |
800万円 | 129,000円 | 120,000円 | 116,000円 | 110,000円 | 107,000円 | 85,000円 |
825万円 | 135,000円 | 125,000円 | 122,000円 | 116,000円 | 112,000円 | 90,000円 |
850万円 | 140,000円 | 131,000円 | 127,000円 | 121,000円 | 118,000円 | 108,000円 |
875万円 | 145,000円 | 136,000円 | 132,000円 | 126,000円 | 123,000円 | 113,000円 |
900万円 | 151,000円 | 141,000円 | 138,000円 | 132,000円 | 128,000円 | 119,000円 |
925万円 | 157,000円 | 148,000円 | 144,000円 | 138,000円 | 135,000円 | 125,000円 |
950万円 | 163,000円 | 154,000円 | 150,000円 | 144,000円 | 141,000円 | 131,000円 |
975万円 | 170,000円 | 160,000円 | 157,000円 | 151,000円 | 147,000円 | 138,000円 |
1000万円 | 176,000円 | 166,000円 | 163,000円 | 157,000円 | 153,000円 | 144,000円 |
1,100万円 | 212,000円 | 193,000円 | 189,000円 | 183,000円 | 180,000円 | 170,000円 |
1,200万円 | 239,000円 | 229,000円 | 226,000円 | 219,000円 | 206,000円 | 197,000円 |
1,300万円 | 268,000円 | 258,000円 | 255,000円 | 249,000円 | 245,000円 | 235,000円 |
1,400万円 | 351,000円 | 339,000円 | 335,000円 | 328,000円 | 274,000円 | 264,000円 |
1,500万円 | 386,000円 | 374,000円 | 370,000円 | 362,000円 | 358,000円 | 346,000円 |
1,600万円 | 420,000円 | 408,000円 | 404,000円 | 397,000円 | 392,000円 | 381,000円 |
1,700万円 | 455,000円 | 443,000円 | 439,000円 | 431,000円 | 427,000円 | 415,000円 |
1,800万円 | 489,000円 | 477,000円 | 473,000円 | 466,000円 | 461,000円 | 450,000円 |
1,900万円 | 525,000円 | 513,000円 | 509,000円 | 501,000円 | 497,000円 | 485,000円 |
2,000万円 | 560,000円 | 548,000円 | 544,000円 | 537,000円 | 532,000円 | 521,000円 |
2,100万円 | 596,000円 | 584,000円 | 580,000円 | 572,000円 | 568,000円 | 556,000円 |
2,200万円 | 631,000円 | 619,000円 | 615,000円 | 608,000円 | 603,000円 | 592,000円 |
2,300万円 | 763,000円 | 750,000円 | 745,000円 | 643,000円 | 639,000円 | 627,000円 |
2,400万円 | 804,000円 | 791,000円 | 786,000円 | 777,000円 | 772,000円 | 759,000円 |
2,500万円 | 845,000円 | 831,000円 | 826,000円 | 818,000円 | 813,000円 | 800,000円 |
※1「共働き」は、ふるさと納税を行う方本人が配偶者(特別)控除の適用を受けていないケースを指します。(配偶者の給与収入が141万円以上の場合)
※2「夫婦」は、ふるさと納税を行う方の配偶者に収入がないケースを指します。(ふるさと納税を行う方本人が配偶者控除を受けている場合)※3「高校生」は「16歳から18歳の扶養親族」を、「大学生」は「19歳から22歳の特定扶養親族」を指します。
※4 中学生以下の子供は(控除額に影響がないため)、計算に入れる必要はありません。
例えば、「夫婦子1人(小学生)」は、「夫婦」と同額になります。また、「夫婦子2人(高校生と中学生)」は、「夫婦子1人(高校生)」と同額になります。
出典:総務省|ふるさと納税ポータルサイト
(”全額控除されるふるさと納税額(年間上限)の目安”より抜粋)
この額を越えた分は還付・控除の対象にはならず、自治体への純粋な寄附金として扱われます。
ふるさと納税する金額に上限はありませんが、還付・控除を受けられる上限が決まっています。
ワンストップ制度を利用すると還付を受けられない
確定申告の必要がない便利なワンストップ制度ですが、これを利用すると所得税の還付金は受け取れず、住民税の減額(=控除)だけ適当になります。
1年中申し込みできる
ふるさと納税は1年を通して寄附することができます。
時期によって返礼品が変わることがあるので、こまめにサイトをチェックしておくといいですね。
節税ではなく前払い
「ふるさと納税は節税」という言葉をよく見かけますが、節税じゃないんですよね。単純に税金の前払いをしているに過ぎないんです。
本来払うべき税金を寄附金として他の地方自治体に支払っているだけで、あなたの財布から出ていくお金は変わらないんです。
2,000円の自己負担金を払って地方の特産品を買っているようなものです。
最近は返礼品が豪華なので2,000円払ってでもお得感はありますけどね。
かしこくふるさと納税しよう
好きな自治体に寄附して貢献しつつお値段以上の返礼品をもらえるふるさと納税。
正直いうと、一人暮しする僕にとっては大量の食料品があっても腐らせてしまうのでビミョーなところですが、電化製品とか旅行なんかもあるのでそれは嬉しいですね。
控除額の上限をしっかり頭にいれ、かしこくお得にふるさと納税しましょう!