こんにちは、パラレルブロガーのゆーすけ(@yusuke_plmrstn)です。
「あの時に完全削除したデータ、消すんじゃなかったー!!」
と頭を抱えることってありませんか?
消した時は何とも思ってないんですが、後々大切なデータだったと気付くこと、よくあります。個人的にも。
そういうピンチを救ってくれるためにリカバリーソフトが存在しているわけですが、今回は EaseUS(イーザス)社が開発した “Data Recovery Wizard for Mac” をご提供いただきましたので使い心地をお届けしたいと思います。
この記事の目次一覧
Data Recovery Wizard for Mac
Data Recovery Wizard for Macはその名の通り紛失したデータの復旧ができるソフトのこと。
誤ってゴミ箱から完全削除してしまったデータはもちろんのこと、フォーマットしてしまったドライブ(恐ろしいことですが・・・)や、突然の停電により紛失してしまったデータの復元など、あらゆる場面で使うことができます。
無料版と有料版
Data Recovery Wizard for Macは有料ソフトですが、フリー版も用意されているのでまずはお試しで使ってみるといいですね。
無料版と有料版の違いはざっくりいうと復元できるファイル容量に制限があることです。
無料版は2GBまで復元可能なのに対し、有料版は無制限です。
有料版はそれ意外にもアップグレード機能やサポート機能を使えるなど特典があります。
Data Recovery Wizard for Macの使い方
それではさっそくインストールしてみます。
まずはこちらから無料版をインストールします。
難しい操作は必要なくインストールできます。
ソフトを起動するとこのような画面が立ち上がりました。
ここでは復元するファイルの種類を選択できます。
最初から全てにチェックが入っているので特別な事情がない限りはこのままで大丈夫です。
左上の “Next” をクリックすると次の画面へ移動します。
自分のPCにあるドライブ類の一覧です。
スキャン
ここで “Scan” をクリックすると全てのドライブを対象にして復旧可能なファイルスキャンが開始されます。
↑スキャン中の画面。
2分ほどで結果が表示されました。
これはゴミ箱の検索結果が表示されたものなんですが、よくよく調べてみると完全削除したデータではなくスキャン時にゴミ箱の中に残っているデータが表示されているだけということが判明。
うん、これじゃあデータ復旧とはいえません。
自分でゴミ箱から出せばいいだけですもんね。
ディープスキャン
おかしいなと思っていてよく調べてみると “Scan” の隣に “Deep Scan” というボタンが現れてるじゃないですか!
これをクリックするとより古いデータも検索できるわけですな。
ポチッとな。
ファイル数:863,616
所要時間:1時間12分
やっちまった・・・
そうか、全ファイルが対象だと数が膨大になるよね、そりゃそうだ。
Deep Scanする時は最初の設定画面で対象ファイルの種類を減らしておくことをおすすめします。
まぁ当然のことですが、Deep Scan中はCPU使用率が跳ね上がります。
僕のメインPCはMacbook Pro 2013のメモリ16GBでそれなりの性能がある方ですが、Deep Scan中はPC本体が暖かくなりました。
さすがにファンは回りませんでしたが、他の作業は控えたほうが良さそうです。
さっきはスキャン時間が1時間越えとなってましたが、実際には全体で30分くらいでした。
最初のスキャンとは違い、今回はちゃんと昔のデータまで読み込めています。
約1年前に削除したデータもちゃんと拾ってきてますね。正直何のファイルだったかなんて全く覚えてないんですが・・・。
でもこれらのデータ、よく調べてみると自分が削除したデータだけじゃなくてPC本体に残っているデータも全てスキャンしているようです。
上の画像でサンプルとして紹介している.rawのデータもしっかりSSDに残ってました。
だからスキャン時間があれだけかかったのかな。
データ復旧には有料ライセンスが必要
試しにデータを1つ復元させてみようとしたところ次のような警告が出ました。
要約すると「無料版はプレビューだけできます。データを復旧させるにはライセンス登録が必要です」とのこと。
あれ、たしか製品サイトには無料版でもデータ復元できるって書いてたはずなんだけど・・・
仕様が変わったんでしょうか、とにかくこれ以上先に進めなくなりました。
というわけでライセンスを取得して実際にデータを復元してみることにします。
データを復元させる(要有料ライセンス)
ライセンス登録を済ませ、さっそく使ってみましょう。
今回はわかりやすい例としてこちらのサンプル動画(sample.mp4)で検証してみます。
63.8MBある動画ファイルです。ゴミ箱に入れてあるのでこれを完全削除してスキャンしてみることにします。
スキャン時間短縮のため対象ファイルを動画のみに設定します。
んでスキャン開始。
すると完全削除したはずのゴミ箱から先程のサンプル動画が検出されました!
なぜか「IMG_8835」という画像ファイルまで検出されてます。対象を動画だけにしたのになぜ?
まぁ細かい疑問は置いておき、肝心の復元です。
もとに戻したいデータにチェックを入れ、リカバリーボタンをクリックすると・・・
あっという間に復元完了です。
この時に保存先も選択できるので任意の場所に復元できます。
はい、こんな感じで無事データが戻ってきました。
簡単すぎて拍子抜けするくらいあっという間の出来事でした。
まとめ
何かの手違いでデータを完全削除してしまうことってあると思います。
僕のように頻繁にPCに触れる人にとっても嬉しいですし、他にも会社などでも大切なデータを誤って削除してしまった時にも誰でもお手軽に使えます。
そんな時に1つあると重宝するソフトだと感じました。
Data Recovery Wizard for Macのいいところ
面倒な作業は必要なく、直感的にポンポンと操作できるのは使いやすさのポイント。
対象データをしっかり絞って検索すればスキャンにかかる時間の短縮もでき、効率的に作業できますね。
Data Recovery Wizard for Macの残念なところ
要望を付け加えるとすると、スキャンして表示されるデータを削除した日ごとに並び替えができるようになると便利だと思います。
例えば今回のサンプル動画を例にとると、
画像のようにデータの作成日のみ表示されています。
今回のサンプル動画は2014年作成の古いデータなんですが、検証のために削除したのは2017年8月です。
スキャン対象のデータが少ない場合はファイル名だけでお目当てのデータに辿り着くのは簡単ですが、オプションとして削除日で並び替えが出来るようになると利便性が向上するんじゃないかと感じます。
あと無料版でデータ復旧が出来ないのであればちゃんとそこは正しく紹介しておかないとトラブルに繋がるかも?と感じます。
Macデータ復元ソフトをお探しの方、ぜひご検討下さい。