こんにちは、ゆーすけ(@yusuke_plmrstn)です。
今回はMacで使えるVPNアプリ “Cloak” をご紹介します。
外でPCをネットに接続して使う人も多くなりました。
そんな時テザリングや自前のモバイルルーターではなくお店や公共施設が提供しているWi-Fiを利用する場合があります。
ところがセキュリティの面からいうと公共Wi-Fiの使用は絶対NGです。
パスワードも必要なく誰でも使えるWi-Fiは他人に自分の個人情報を見せにいっているようなもので、パスワードやクレジットカードの暗証番号など簡単に盗まれてしまいます。
じゃあパスワードがかかっているWi-Fiなら安心なのかというとそうでもありません。データを暗号化していたとしても暗号化の方法によっては簡単に解読される恐れがあります。
ところがVPNを通してWi-Fiを利用することで高度な暗号化を実現することができ、リスクを最小限に抑えることができます。
この記事の目次一覧
VPNとは?
VPN(Virtual Private Network)とはインターネット上に自分専用の通信回線をひき、認証や暗証番号をつかって保護することにより第三者が侵入できない安全なネットワークを構築する技術のことをいいます。
なんだかよくわかりませんね、簡単にいうと秘密の隠しトンネルを想像してみてください。
あなたは大事な資料を自分の家から友人の家に持っていく必要があります。でも車や電車を使って移動しようとするとどんな危険な目にあうかわかりません。交通事故にあうかもしれないし、時間に遅れるかもしれません。そこで家の地下に秘密のトンネルを掘り、友達の家までつなげてしまいました。このトンネルを通ることにより資料を安全に友達にわたすことができました。
VPNとはまさにこの秘密のトンネルにあたります。
自分専用のデータトンネルをインターネット上につくるので安心かつ安全にネットを利用することができるようになります。
おすすめVPN “Cloak”とは
今回紹介したいアプリはMac専用の有料VPNアプリ “Cloak(クローク)”と呼ばれる海外アプリです。
Cloak VPN – Cloak – Super-simple VPN
日本にもVPNサービスはたくさんあり、無料から有料まで種類は様々。そんな中どうしてわざわざCloakをオススメするかというと、他にはない大きな特徴があるからです。
選べる料金プラン
Cloakには様々な料金プランが用意されていて目的に応じて使い分けることができます。
通信量に上限がないプランは月額$9.99(約1,100円)で利用できます。1年分をまとめて払うと$99.99(約11,000円)になるので少しお得。
“Subscriptions”というのは自動的に毎月引き落とされるプランのことをいいます。
続いて “Passes”、これは毎月の払いきりタイプのこと。
先程の Subscriptionsと支払い方法が違うだけで金額に変わりはありません。
ところがPassesには “Week Pass”という新しい項目が増えています。
これは1週間$3.99(約450円)で利用できるプランのこと。
海外旅行に行く期間だけVPNを利用したいというニーズに合わせた使い方ができます。
最後に “Teams”。これは複数人でまとめて申し込むことで割引が適用され1人あたま月額$7.99(約880円)で利用できるプランのこと。
最低2人からTeamsとして登録できるので、友人とまとめて申し込んだり企業単位で申し込むと安くなるお得なプランですね。
そして実はここの料金プランページには大きく紹介されていない “Mini Plan”というものがページ最下部で小さく紹介されているのですが、実はこれが個人的に一番オススメするものです。
これは月のデータ通信量が5GBまでという制限はあるものの、月額$2.99(約330円)でVPNを利用できるお得なプランです。めちゃくちゃ安くないですか!?
Cloakは安全でないと判断した回線の時のみ自動的にVPN接続してくれる機能があります。例えば自宅の安全な回線を使う時はVPNがOFFになるので通信量を抑えることができます。
つまり僕のようにカフェでブログを書いたり作業するくらいが目的で、月の通信量も5GBまでに抑えられる人にとってMini Planは非常に嬉しいプランということです。
VPNの自動切り替え
Wi-Fiにはパスワードを設定してないもの(マクドナルドやスターバックス、タリーズなど)、パスワードを設定しているけどセキュリティが低いもの(WEPなど)が存在します。
Cloakの初期設定ではパスワードがかかってないWi-Fiを “Untrusted Wi-Fi(危険なWi-Fi)”と判断します。
自分のPCがそれらの危険なWi-Fiに接続する時には自動的にCloakがONになりVPN接続が開始されます。
上の画像はタリーズの公共Wi-Fiに繋いだ時の様子。
自動的にCloakが立ち上がりVPN接続がONになりました。
ではパスワードはあるけど安全ではないWEPなどの場合はどうか。
Cloakの初期設定ではパスワードがかかっているWi-Fiを “Trusted Wi-Fi(安全なWi-Fi)”と判断し、Cloakは自動的に立ち上がりません。
ところがさっきもいったようにWEPは情報を盗んでくださいといわんばかりの脆弱なセキュリティです。
パスワードがかかっているからといって安全な接続ではないので注意が必要です。
仕方なくこのWi-Fiを使わないといけない時でも忘れないようVPNを利用したい!
そんな時は設定画面からパスワード付きWi-FiでもCloakが自動的に起動してVPNを利用するよう変更することができるので安心してください。
さらに設定からは絶対に安全な回線を登録することができます。
例えば家のWi-Fiを登録しておけば自動的にCloakがOFFになります。
僕のようにMini Planを利用している人は通信量の節約になりますね。
Cloakの自動ON, OFFの切り替え機能は実はかなり便利。
PCを開くだけで勝手に回線を探して勝手にON, OFFを選択してくれるので確実に忘れずVPNを利用できます。
徹底したセキュリティ “OverCloak”
Cloakの機能の1つに “OverCloak(オーバークローク)“というものがあります。
さっき紹介した自動ON, OFF機能ですが、PCを開いてCloakが立ち上がるまで実は数秒間のタイムラグがあります。
たとえこの数秒間でさえも危険なWi-Fiには接続したくない!情報を完璧に守りたい!という人はOverCloakをONにしておきましょう。
OverCloakはVPN接続が開始されるまでの数秒間、たとえ危険なWi-Fiにつながっていたとしてもネットワークを遮断し接続できないようにしてくれる機能のことです。
このためPCを安全なWi-Fi環境下、もしくはVPNが働いている環境下でのみ使用できるようにする究極の機能なのです。
僕はOverCloakは常にONで使っています。
これも設定画面から簡単に切り替えることができます。
Cloakの導入
Cloakはこちらの公式サイトからダウンロードします。
最初は14日間のトライアル期間があるので自分の使い方に合っているかどうか、機能は十分かどうかを確認することができます。
クレジットカード情報などを登録することもなく、メールアドレスとパスワード入力のみで簡単にトライアル開始です。
アカウントを登録してインストールが終わるとステータスバーにアイコンが表示されますのでトライアル登録時に入力した情報でログインしましょう。
ここまでは簡単に進みます。
Cloakは全て英語なのでこれからの設定で迷う人がいると思います。
でも安心してください。次のように設定すれば間違いありません。
Cloakの設定方法
ここではCloakの設定方法をご紹介します。
ステータスバーに表示されたCloakのアイコンをクリックすると次のような画面が表示されます。
色は違うかもしれませんが似たような画面になるはず。
設定は右上隅っこの歯車ボタン→”preference”から進みます。
Cloakの設定 “General”
最初の画面 Generalは次のように設定します。
ここは最初から変更しなくてもいいかも。
Cloakの設定 “Networks”
続いてNetworksでは次のように設定します。
① Trust Ethernet and other non-Wi-Fi networks
「有線でPCを繋いでいるようなWi-Fi環境下でない接続は安全な接続とする」という意味なのでチェックを入れておきます。
② Trust password protected Wi-Fi networks
「パスワード付きのWi-Fiを安全な接続とする」、これはチェックを外しておきます。
チェックしているとWEPなどの脆弱セキュリティでさえも安全ということになり、VPNが自動的にONになりません。
③+、ー
ここで安全なWi-Fi回線を登録することができます。自宅、会社の回線くらいは登録しておいてもいいですね。
④ Automatically enable Cloak on untrusted networks
ここはチェックを入れます。危険なネットワーク接続時に自動的にVPNをONにするかどうかを聞かれています。Cloakアプリの醍醐味でもあるのでかならずチェックしておきましょう。
⑤ Activate OverCloak on untrusted networks
危険なネットワーク接続時に OverCloakを使うかどうかをきかれています。セキュリティを高めたいのであればチェックを入れておきましょう。
Cloakの設定 “Transporter”
次はTransporter。ここは “Fastest available”で問題ありません。
最寄りの一番速いCloakサーバーに接続させることになるのでここは変更しなくて大丈夫。
Cloakの設定は以上
設定しておくべき項目は以上です。
残りの項目は登録情報だったり自動アップデートの有無の設定なのでここでは割愛します。
まとめ
以上でCloakアプリの紹介は終了です。
ね、難しい設定もなく簡単に使えるでしょ。
なんといってもこのお手軽さに加えて安い利用料、さらに徹底したセキュリティ対策は他にはない魅力です。
自動接続は本当に便利で、これだけ安い価格で安心を手に入れることができるCloakはかなりおすすめ。
僕のようにPCが商売道具の人はぜひともVPNの導入を検討してみてください。