カード式のSuica定期券を使っている人のなかで、Apple Watchを買って既存のSuica定期券をApple Watchに取り込んで使いたいと考える人は多いと思います。
でももしあなたのiPhoneがiPhone6やiPhone6 Plus、もしくはそれよりも古い機種を使っている場合、既存のカード式Suica定期券をApple Watchに取り込むことはできません。
Suicaアプリから新規でSuica定期券を発行する以外に方法はありません。
そのことについて、今回は僕の体験談を紹介します。
この記事の目次一覧
Apple Watch購入前に勘違いしていた
僕がApple Watchを買う前に心配していたのが「今つかっているカード式Suica定期券」をどうしたらいいのかということでした。
Apple Watchでスマートに改札を通れるようにしたいけど、そのためには既存のカード式Suica定期券のデータがちゃんとApple Watchに取り込むことができるかどうか、よく理解してなかったんです。
そこでApple Watch Series 3実機の下見もかねて、ヨドバシカメラに入っているAppleショップで店員さんに聞いてみました。
ゆーすけ「Apple WatchでSuica定期券は使えますよね?」
店員「はい、使えますよ!」
ゆーすけ「今つかっているのがiPhone6なんですけど、既存のSuica定期券のデータをそのままApple Watchに取り込んで、継続して使うこともできますか?」
店員「申し訳ありません、既存Suicaを取り込むためにはiPhone7以降じゃないと対応してないんです・・・」
ゆーすけ「なーーにぃーー!?(やっちまったなぁ!)」
そうなんです、今カード式で使っているSuica定期券のデータをそのままApple Watchに取り込むためには、Felica機能を搭載したiPhone7以降の機種じゃないと対応してないんです!
じゃあiPhone6ユーザーの僕は指をくわえて黙って我慢するしかないんでしょうか!?
ゆーすけ「じ、じゃあiPhone6を使ってる人はApple WatchでSuica定期券は使えないってことですか?」
店員「いえ、iPhone6ユーザーの方はSuicaアプリから新規でSuica定期券を発行すれば、そのデータをApple Watchに取り込んで改札にかざしてピッというのは可能です」
ゆーすけ「新規発行・・・ということは、既存のカード式Suica定期券は・・・?」
店員「二重で持っていても無駄なので、カード式Suica定期券は解約して返金処理してもらってください」
ゆーすけ「Oh・・・orz」
なんということでしょう。
iPhone6ユーザーは既存のカード式SuicaをApple Watchに取り込むことができないので、新規でSuica定期券を発行するしか無いとのこと。
解約すればもちろん残りの使用期間分の金額が返金されます。
でも会社から定期券代を支給してもらっている僕のような人の場合、うまく定期更新のタイミングに合わせないと解約手数料の計算が面倒になったり、自分が損してしまったり、もし会社の総務や経理から何か聞かれた時に面倒なことになってしまいそうです・・・。
とはいうものの、せっかくApple Watchを買ったんだし、ストレスフリーで改札を通りたいし・・・
悩んだ挙句、既存のカード式Suicaを解約し、返金処理してもらい、新規でSuicaアプリ経由で定期券を発行することに決めたのです。
ダメで元々。悪あがきしてみる
とはいってもやっぱりあきらめきれない。
というわけで、ダメ元で悪あがきしてみることにしました。
Suicaアプリをインストールし、iPhone6から既存Suica定期を取り込むべく挑戦してみます。
ちなみにSuicaアプリは無料ですよ。
Suicaアプリを開いて「カード取り込み」を進めます。
残念ながらカメラでSuicaを撮影しても認識してくれないため、手動入力で最後の抵抗をすることに。
Suica情報を入力してみましたが・・・
やっぱりダメです。Apple Payに追加することが出来ません。
アプリを再起動したり初めからやり直ししたりしましたが、何をやってもこれ以上先に進めることができません。
やはりiPhone6では既存のカード式Suicaを取り込むことは無理なようです・・・残念。
Suicaアプリで定期券を新規発行
気を取り直し、Suicaアプリから新規で定期券を発行することにしました。
SuicaアプリからモバイルSuicaに登録するところから始めます。
【1】会員登録〜エクスプレスカード設定
氏名、連絡先などの基本情報を入力し終えると、チャージ金額を入力する必要があります。
最低金額は1000円からで、会員登録にあたってチャージは必須なようです。
登録を進めていくと、自動的にApple Watchと紐付き、エクスプレスカードに設定されました。
Suicaがエクスプレスカードに設定されることにより、改札にApple Watchをかざすだけで通れるようになりました。
なんだかあっという間に登録が終わってしまいました。
しかし今の状態はあくまで1000円チャージした状態のSuicaがApple Watchに登録されただけです。
次にこのSuicaを定期券として登録する必要があります。
【2】定期券を発行する
Suicaアプリを開くと先ほど新規発行したSuicaが表示されています。
並んでいる項目から「定期券」を選択し、購入したい定期券区間の設定に進みます。
【3】定期券区間を設定
定期券の区間を設定します。
案内通りに設定すれば特に迷うこともなく設定を終えられます。
これで無事に定期券を購入することができました。
ちなみに、Suicaアプリを開くとこれまで設定したSuicaが表示されていますが、Suica左上隅にApple Watchのマークが表示されていれば、このカードがエクスプレスカードとして登録されていることを意味します。
【4】オートチャージを設定する
Suicaの残額が一定額を下回ると、登録したクレジットカードから自動的にチャージしてくれる「オートチャージ」を設定しておきましょう。
ただし、オートチャージを利用するためにはビューカード(クレジットカード)が必須のため、もしまだ持ってない人は申し込んでおきましょう。
オートチャージはSuicaアプリの「オートチャージ設定」の項目から設定することができます。
僕はSuicaの金額が1000円を下回ったら自動的に3000円チャージする設定にしています。
オートチャージの金額は1,000円〜10,000円の範囲で1,000円単位で自由に設定することができます。
わざわざ駅ナカのATM「VIEW ALTTE」やパソコンから設定変更することなく、スマホのSuicaアプリからいつでもチャージ金額を変更することができるので、利便性が高いですね。
まとめ
iPhone6だと既存Suicaのデータを移動させることができず、Suica定期券を新規発行しなければならないという障害はありましたが、最終的になんとかApple WatchでSuica定期券を使えるようになりました。
やはり手首をかざして改札を通るのは便利です。
最初のうちはしっかり反応してくれるか不安がありましたが、何度か改札を通っているとだんだん慣れてきます。
iPhone6を買い替えたらいいじゃん?という単純な問題にみえますが、スマホはそんな頻繁に買い換えるものでもありませんよね。
使い慣れたiPhone6でも便利なApple Watchの機能を最大限に活かしたいという思いで今回試行錯誤してみましたが、既存定期券の解約と新規Suica定期券の発行という手段でしか対応することができませんでした。
僕と同じような境遇の方の参考になれば幸いです。